基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題26 解説
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解説
方針・初手
和 $S_n=a_1+a_2+\cdots+a_n$ とおくと、条件は $S_n=n^2a_n$ と書ける。
隣り合う $n$ について式を引き、$a_n$ と $a_{n-1}$ の関係式を作るのが自然である。ただし、$S_{n-1}=(n-1)^2a_{n-1}$ が使えるのは $n-1\geqq2$、すなわち $n\geqq3$ のときであるため、まず $a_2$ を別に求める。
解法1
$n=2$ のとき、
$$ a_1+a_2=4a_2
$$
である。$a_1=99900$ より、
$$ 99900=3a_2
$$
したがって、
$$ a_2=33300
$$
である。
次に、$n\geqq3$ とする。条件より、
$$ S_n=n^2a_n
$$
また、
$$ S_{n-1}=(n-1)^2a_{n-1}
$$
である。ここで $S_n-S_{n-1}=a_n$ だから、
$$ n^2a_n-(n-1)^2a_{n-1}=a_n
$$
となる。よって、
$$ (n^2-1)a_n=(n-1)^2a_{n-1}
$$
であり、
$$ (n-1)(n+1)a_n=(n-1)^2a_{n-1}
$$
となる。$n\geqq3$ では $n-1\ne0$ なので、
$$ a_n=\frac{n-1}{n+1}a_{n-1}
$$
を得る。
したがって、$n\geqq3$ に対して、
$$ \begin{aligned} a_n &=a_2\cdot \frac{2}{4}\cdot\frac{3}{5}\cdot\frac{4}{6}\cdots\frac{n-1}{n+1}\\ &=33300\cdot \frac{2\cdot3\cdot4\cdots(n-1)}{4\cdot5\cdot6\cdots(n+1)} \end{aligned}
$$
である。分母分子を整理すると、
$$ \begin{aligned} \frac{2\cdot3\cdot4\cdots(n-1)}{4\cdot5\cdot6\cdots(n+1)} &= \frac{6}{n(n+1)} \end{aligned} $$
であるから、
$$ a_n=33300\cdot\frac{6}{n(n+1)}
$$
すなわち、
$$ a_n=\frac{199800}{n(n+1)}
$$
となる。
よって、
$$ \begin{aligned} a_{999} &= \frac{199800}{999\cdot1000} \end{aligned} $$
ここで $199800=999\cdot200$ だから、
$$ \begin{aligned} a_{999} &= \frac{999\cdot200}{999\cdot1000} \\ \frac{1}{5} \end{aligned} $$
である。
解法2
解法1で得た漸化式
$$ a_n=\frac{n-1}{n+1}a_{n-1}
$$
を少し変形して見る。
両辺に $n(n+1)$ をかけると、
$$ n(n+1)a_n=n(n-1)a_{n-1}
$$
となる。右辺は
$$ (n-1)n a_{n-1}
$$
であるから、数列
$$ n(n+1)a_n
$$
は $n\geqq2$ で一定である。
よって、
$$ n(n+1)a_n=2\cdot3a_2
$$
である。すでに $a_2=33300$ なので、
$$ n(n+1)a_n=6\cdot33300=199800
$$
したがって、
$$ a_n=\frac{199800}{n(n+1)}
$$
である。
よって、
$$ \begin{aligned} a_{999} &= \frac{199800}{999\cdot1000} \\ \frac{1}{5} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題の中心は、部分和 $S_n$ を導入して、$S_n-S_{n-1}=a_n$ を使うことである。
ただし、条件 $S_n=n^2a_n$ は $n\geqq2$ に対して与えられているため、$S_{n-1}$ に同じ形を使うには $n\geqq3$ が必要である。そのため、$a_2$ を先に求めてから漸化式を作るのが安全である。
また、
$$ a_n=\frac{n-1}{n+1}a_{n-1}
$$
を得た後は、積をそのまま計算してもよいが、$n(n+1)a_n$ が一定になると見ると処理が短くなる。
答え
$$ a_{999}=\frac{1}{5}
$$