基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題29 解説
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解説
方針・初手
$S_n$ は初項から第 $n$ 項までの和なので、$n \geqq 2$ で
$$ a_n=S_n-S_{n-1}
$$
が成り立つ。この関係を、与えられた式
$$ S_n=3a_n+2n-1
$$
に代入して、$a_n$ の漸化式を作る。
解法1
まず $n=1$ のときを調べる。$S_1=a_1$ であるから、
$$ a_1=3a_1+2\cdot 1-1
$$
すなわち
$$ a_1=3a_1+1
$$
である。よって
$$ -2a_1=1
$$
より、
$$ a_1=-\frac{1}{2}
$$
を得る。
次に $n\geqq 2$ とする。$S_n=3a_n+2n-1$ と
$$ S_{n-1}=3a_{n-1}+2(n-1)-1
$$
を用いると、
$$ \begin{aligned} a_n &=S_n-S_{n-1}\\ &={3a_n+2n-1}-{3a_{n-1}+2(n-1)-1}\\ &=3a_n-3a_{n-1}+2 \end{aligned}
$$
となる。したがって
$$ 2a_n=3a_{n-1}-2
$$
より、
$$ a_n=\frac{3}{2}a_{n-1}-1
$$
である。
この漸化式を解く。定数解を $a_n=\alpha$ とおくと、
$$ \alpha=\frac{3}{2}\alpha-1
$$
より、
$$ \alpha=2
$$
である。そこで
$$ b_n=a_n-2
$$
とおくと、
$$ \begin{aligned} b_n &=a_n-2\\ &=\left(\frac{3}{2}a_{n-1}-1\right)-2\\ &=\frac{3}{2}a_{n-1}-3\\ &=\frac{3}{2}(a_{n-1}-2)\\ &=\frac{3}{2}b_{n-1} \end{aligned}
$$
となる。
また、
$$ b_1=a_1-2=-\frac{1}{2}-2=-\frac{5}{2}
$$
であるから、
$$ b_n=-\frac{5}{2}\left(\frac{3}{2}\right)^{n-1}
$$
である。よって
$$ a_n=b_n+2
$$
より、
$$ a_n=2-\frac{5}{2}\left(\frac{3}{2}\right)^{n-1}
$$
を得る。
解説
この問題では、和 $S_n$ と一般項 $a_n$ の関係
$$ a_n=S_n-S_{n-1}
$$
を使うことが初手である。$S_n$ の式に $a_n$ が含まれているため、単に $S_n$ を求めようとするよりも、差を取って $a_n$ の漸化式に直す方が自然である。
また、$n=1$ のときは $S_{n-1}$ が使えないので、最初に $a_1$ を別に求める必要がある。この処理を省くと初期条件が定まらず、一般項を決定できない。
得られる漸化式は
$$ a_n=\frac{3}{2}a_{n-1}-1
$$
という一次の非同次漸化式である。定数解 $2$ を見つけて $a_n-2$ とおくことで、等比数列に帰着できる。
答え
$$ \boxed{a_n=2-\frac{5}{2}\left(\frac{3}{2}\right)^{n-1}}
$$