基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題33 解説
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解説
方針・初手
$a_{n+1}$ が分数式で与えられており、分母に $a_n$ が含まれているので、逆数 $b_n=\dfrac{1}{a_n}$ を用いて一次の漸化式に直す。
解法1
$b_n=\dfrac{1}{a_n}$ とおく。
与えられた漸化式
$$ a_{n+1}=\frac{a_n}{3a_n+2}
$$
の両辺の逆数をとると、
$$ \frac{1}{a_{n+1}}=\frac{3a_n+2}{a_n}
$$
である。右辺を分けると、
$$ \frac{3a_n+2}{a_n}=3+\frac{2}{a_n}
$$
となるから、$b_n=\dfrac{1}{a_n}$ より
$$ b_{n+1}=3+2b_n
$$
を得る。
また、$a_1=1$ であるから
$$ b_1=\frac{1}{a_1}=1
$$
である。したがって、$b_n$ は
$$ b_{n+1}=2b_n+3,\qquad b_1=1
$$
を満たす。
この漸化式を解くため、定数解を考える。$b_{n+1}=b_n=c$ とすると、
$$ c=2c+3
$$
より
$$ c=-3
$$
である。そこで、両辺に $3$ を加えると、
$$ b_{n+1}+3=2(b_n+3)
$$
となる。
よって、数列 ${b_n+3}$ は初項
$$ b_1+3=4
$$
公比 $2$ の等比数列である。したがって、
$$ b_n+3=4\cdot 2^{n-1}
$$
であり、
$$ b_n=4\cdot 2^{n-1}-3=2^{n+1}-3
$$
となる。
最後に $b_n=\dfrac{1}{a_n}$ であるから、
$$ a_n=\frac{1}{b_n}
$$
より
$$ a_n=\frac{1}{2^{n+1}-3}
$$
である。
解説
分数型の漸化式では、逆数をとることで一次漸化式になることがある。この問題では
$$ a_{n+1}=\frac{a_n}{3a_n+2}
$$
の逆数をとると、右辺が $3+\dfrac{2}{a_n}$ となり、$b_n=\dfrac{1}{a_n}$ によって
$$ b_{n+1}=2b_n+3
$$
という基本的な一次漸化式に帰着できる。
一次漸化式 $b_{n+1}=2b_n+3$ は、そのままでは等比数列ではない。定数解 $-3$ を利用して $b_n+3$ の形に直すことで、等比数列として処理できる。
答え
**(1)**
$$ b_{n+1}=2b_n+3
$$
**(2)**
$$ a_n=\frac{1}{2^{n+1}-3}
$$