基礎問題集
数学B 数列「2項間漸化式」の問題46 解説
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解説
方針・初手
$S_n=2a_n+n$ は $S_n$ と $S_{n-1}$ の差を取ると、隣り合う項 $a_n,a_{n-1}$ の関係式になる。
まず $S_n-S_{n-1}=a_n$ を用いて漸化式を作り、次に差 $b_n=a_{n+1}-a_n$ の規則性を調べる。
解法1
まず $n=1$ のとき、$S_1=a_1$ であるから、
$$ a_1=2a_1+1
$$
より、
$$ a_1=-1
$$
である。
**(1)**
$n\geqq 2$ のとき、
$$ S_n=2a_n+n,\qquad S_{n-1}=2a_{n-1}+(n-1)
$$
である。また、
$$ S_n-S_{n-1}=a_n
$$
だから、
$$ \begin{aligned} a_n &=(2a_n+n)-{2a_{n-1}+(n-1)} \\ &=2a_n-2a_{n-1}+1 \end{aligned}
$$
となる。これを整理すると、
$$ a_n=2a_{n-1}-1
$$
である。
したがって、$n\geqq 2$ において、
$$ a_n=2a_{n-1}-1
$$
である。
**(2)**
$b_n=a_{n+1}-a_n$ とおく。
(1)より、
$$ a_{n+1}=2a_n-1
$$
である。また、$n\geqq 2$ について、
$$ a_n=2a_{n-1}-1
$$
である。これらを引くと、
$$ \begin{aligned} a_{n+1}-a_n &=2a_n-2a_{n-1} \\ &=2(a_n-a_{n-1}) \end{aligned}
$$
となる。よって、
$$ b_n=2b_{n-1}\qquad (n\geqq 2)
$$
である。
初項は、
$$ a_2=2a_1-1=2(-1)-1=-3
$$
より、
$$ b_1=a_2-a_1=-3-(-1)=-2
$$
である。
したがって、数列 ${b_n}$ は初項 $-2$、公比 $2$ の等比数列であるから、
$$ b_n=-2\cdot 2^{n-1}=-2^n
$$
である。
(3) (2)より、
$$ a_{n+1}-a_n=-2^n
$$
である。よって、$n\geqq 2$ のとき、
$$ \begin{aligned} a_n &=a_1+\sum_{k=1}^{n-1}(a_{k+1}-a_k) \\ &=-1+\sum_{k=1}^{n-1}(-2^k) \end{aligned}
$$
となる。
等比数列の和を用いると、
$$ \sum_{k=1}^{n-1}2^k=2^n-2
$$
であるから、
$$ \begin{aligned} a_n &=-1-(2^n-2) \\ &=1-2^n \end{aligned}
$$
である。
$n=1$ のときも、
$$ 1-2^1=-1
$$
となり、$a_1=-1$ と一致する。
したがって、すべての $n\geqq 1$ に対して、
$$ a_n=1-2^n
$$
である。
解説
この問題の要点は、和 $S_n$ の条件をそのまま扱うのではなく、$S_n-S_{n-1}=a_n$ を使って項同士の漸化式に直すことである。
(1)で得られる漸化式 $a_n=2a_{n-1}-1$ は、定数項を含む一次漸化式である。直接解いてもよいが、(2)では差 $b_n=a_{n+1}-a_n$ を考えることで、等比数列に変形できる。
特に、$b_n$ は $a_n$ そのものではなく「隣り合う項の差」であるため、$a_{n+1}=2a_n-1$ と $a_n=2a_{n-1}-1$ を引き算して作るのが自然である。
答え
**(1)**
$$ a_n=2a_{n-1}-1\qquad (n\geqq 2)
$$
**(2)**
$$ b_n=-2^n\qquad (n\geqq 1)
$$
**(3)**
$$ a_n=1-2^n\qquad (n\geqq 1)
$$