基礎問題集
数学C 複素数平面「複素数平面」の問題17 解説
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解説
方針・初手
$z$ は $x$ と $y$ の中点である。したがって、$x$ の動く円板と $y$ の動く円周をそれぞれ $1/2$ 倍し、その和集合として $z$ の動く領域を考える。
中心をそろえるために、まず $z-(4+3i)$ を計算する。
解法1
$y$ は
$$ |y-(8+6i)|=3
$$
を満たすので、$y$ は中心 $8+6i$、半径 $3$ の円周上を動く。
$z=\dfrac{x+y}{2}$ より、
$$ z-(4+3i)=\frac{x}{2}+\frac{y-(8+6i)}{2}
$$
である。
ここで
$$ u=\frac{x}{2},\qquad v=\frac{y-(8+6i)}{2}
$$
とおくと、条件は
$$ |u|\leqq 1,\qquad |v|=\frac{3}{2}
$$
となる。よって
$$ z-(4+3i)=u+v
$$
である。
つまり、$z-(4+3i)$ は、半径 $1$ 以下の円板上の点 $u$ と、半径 $\dfrac{3}{2}$ の円周上の点 $v$ の和として表される。
このとき、三角不等式より
$$ \left||v|-|u|\right|\leqq |u+v|\leqq |u|+|v|
$$
である。$|u|\leqq 1,\ |v|=\dfrac{3}{2}$ だから、
$$ \frac{1}{2}\leqq |u+v|\leqq \frac{5}{2}
$$
となる。
逆に、任意の $r$ が
$$ \frac{1}{2}\leqq r\leqq \frac{5}{2}
$$
を満たすとき、$|v|=\dfrac{3}{2}$ の点を適当に固定し、同じ直線上で $u$ を選べば、$|u|\leqq 1$ の範囲で $|u+v|=r$ を実現できる。さらに向きは $v$ の向きを回転させることで自由に変えられる。
したがって、$z$ の動く領域は
$$ \frac{1}{2}\leqq |z-(4+3i)|\leqq \frac{5}{2}
$$
である。
これは、複素数平面上で中心 $4+3i$、外半径 $\dfrac{5}{2}$、内半径 $\dfrac{1}{2}$ の円環領域である。
面積は
$$ \begin{aligned} \pi\left(\frac{5}{2}\right)^2-\pi\left(\frac{1}{2}\right)^2 &= \pi\left(\frac{25}{4}-\frac{1}{4}\right)\\ &= 6\pi \end{aligned} $$
である。
解説
この問題では、$y$ が円板ではなく円周上を動く点であることに注意する必要がある。もし $|y-(8+6i)|\leqq 3$ なら単なる円板になるが、今回は $|y-(8+6i)|=3$ なので、半径 $\dfrac{3}{2}$ の円周に半径 $1$ の円板を重ねた領域になる。
そのため、中心 $4+3i$ の周りに穴が空き、内半径 $\dfrac{1}{2}$、外半径 $\dfrac{5}{2}$ の円環領域となる。
答え
$z$ の動く領域は
$$ \frac{1}{2}\leqq |z-(4+3i)|\leqq \frac{5}{2}
$$
であり、中心 $4+3i$、内半径 $\dfrac{1}{2}$、外半径 $\dfrac{5}{2}$ の円環領域である。
面積は
$$ 6\pi
$$
である。