基礎問題集
数学C 複素数平面「複素数平面(図形問題)」の問題19 解説
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解説
方針・初手
複素平面上の平行移動・回転・拡大縮小・共役変換は、正三角形であること、中点であること、垂直であることを保つ。
したがって、$A=0,\ B=1$ とし、必要なら共役変換を用いて $C=z\ (\operatorname{Im}z>0)$ としてよい。このとき、正三角形の第3頂点を具体的に表し、中点の座標を計算して、$\overrightarrow{MN}$ が $\overrightarrow{BC}$ の $90^\circ$ 回転になっていることを示す。
解法1
$A=0,\ B=1,\ C=z\ (\operatorname{Im}z>0)$ とおく。また、
$$ \omega=\frac{1+\sqrt{3}i}{2}
$$
とする。
正三角形 $ADB$ の第3頂点は $\omega,\overline{\omega}$ のいずれかである。$C$ は直線 $AB$ の上側にあるので、$D$ はその反対側にある。したがって
$$ d=\overline{\omega}=\frac{1-\sqrt{3}i}{2}
$$
である。
次に、正三角形 $ACE$ の第3頂点は $\omega z,\overline{\omega}z$ のいずれかである。直線 $AC$ に対する側を調べると、点 $B=1$ について
$$ \operatorname{Im}\frac{1}{z} = \operatorname{Im}\frac{\overline{z}}{|z|^2}
-\frac{\operatorname{Im}z}{|z|^2} <0
$$
である。一方、
$$ \begin{aligned} \operatorname{Im}\frac{\omega z}{z} &= \operatorname{Im}\omega\\ &= \frac{\sqrt{3}}{2} \end{aligned} > 0 $$
であるから、$B$ と $\omega z$ は直線 $AC$ に関して反対側にある。よって
$$
e=\omega z
$$
である。
ここで、$K,L,M,N$ の複素数表示をそれぞれ $k,l,m,n$ とする。中点の定義より、
$$
k=\frac{1}{2},\qquad l=\frac{z}{2}
$$
である。また、
$$
m=\frac{d+e}{2} =\frac{\overline{\omega}+\omega z}{2}
$$
であり、$N$ は $KL$ の中点だから
$$
n=\frac{k+l}{2} =\frac{1+z}{4}
$$
である。
したがって、
$$
\begin{aligned} n-m &= \frac{1+z}{4}-\frac{\overline{\omega}+\omega z}{2} \\ &= \frac{1+z-2\overline{\omega}-2\omega z}{4} \\ &= \frac{(1-2\overline{\omega})+(1-2\omega)z}{4} \end{aligned}
$$
となる。ここで
$$
1-2\overline{\omega}=i\sqrt{3},\qquad 1-2\omega=-i\sqrt{3}
$$
であるから、
$$
\begin{aligned} n-m &= \frac{i\sqrt{3}-i\sqrt{3}z}{4} \\ &= -\frac{i\sqrt{3}}{4}(z-1) \end{aligned}
$$
を得る。
一方、$\overrightarrow{BC}$ を表す複素数は
$$
z-1
$$
である。したがって
$$
\overrightarrow{MN} =-\frac{i\sqrt{3}}{4}\overrightarrow{BC}
$$
である。複素数に $i$ または $-i$ を掛けることは、向きを $90^\circ$ 回転させることを意味する。
よって、直線 $MN$ と直線 $BC$ は垂直である。
解説
この問題の要点は、正三角形の第3頂点を複素数の回転で表すことである。$60^\circ$ 回転は $\omega$ 倍、$-60^\circ$ 回転は $\overline{\omega}$ 倍に対応する。
また、どちら側に正三角形を作るかを条件から正しく選ぶ必要がある。ここでは $C$ を直線 $AB$ の上側に置いたので、$D$ は下側となり $d=\overline{\omega}$ である。一方、$E$ は直線 $AC$ に関して $B$ と反対側にあるので $e=\omega z$ となる。
最後は中点の座標を計算すると、$\overrightarrow{MN}$ が $\overrightarrow{BC}$ に $-i$ を掛けたものの実数倍になる。これは $MN$ が $BC$ を $90^\circ$ 回転した方向であることを表している。
答え
直線 $MN$ と直線 $BC$ は垂直である。