基礎問題集
数学C 複素数平面「複素数平面(軌跡問題)」の問題2 解説
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解説
方針・初手
条件に含まれる $t$ は実数であり、$it$ は複素平面上で純虚数方向、すなわち縦方向の移動を表す。
したがって、$\alpha$ を固定したとき、$1+\alpha+it$ は複素平面上のある縦直線上を動く。この縦直線が原点中心半径 $1$ の円板
$$ |z|\leqq 1
$$
と交わる条件を考えればよい。
解法1
$\alpha=x+yi$ とおく。ただし $x,y$ は実数である。
このとき
$$ 1+\alpha+it=1+x+(y+t)i
$$
であるから、条件
$$ |it+1+\alpha|\leqq 1
$$
は
$$ (1+x)^2+(y+t)^2\leqq 1
$$
となる。
ここで $t$ は任意の実数として選べるので、$y+t$ も任意の実数の値をとることができる。したがって、左辺を最小にするには
$$ y+t=0
$$
すなわち
$$ t=-y
$$
とすればよい。
このとき最小値は
$$ (1+x)^2
$$
である。よって、ある実数 $t$ が存在して
$$ (1+x)^2+(y+t)^2\leqq 1
$$
となるための必要十分条件は
$$ (1+x)^2\leqq 1
$$
である。
これを解くと
$$ -1\leqq 1+x\leqq 1
$$
より
$$ -2\leqq x\leqq 0
$$
を得る。
したがって、$\alpha=x+yi$ の虚部 $y$ には制限がなく、実部 $x$ だけが
$$ -2\leqq \operatorname{Re}\alpha \leqq 0
$$
を満たせばよい。
解説
$t$ が実数であることから、$it$ は虚軸方向の移動を表す。つまり、$\alpha$ を固定すると $1+\alpha+it$ は縦直線上を動く。
この縦直線が単位円板 $|z|\leqq 1$ と交わるかどうかは、その縦直線と原点との距離で決まる。縦直線の実部は $1+\operatorname{Re}\alpha$ で一定なので、原点からの最短距離は
$$ |1+\operatorname{Re}\alpha|
$$
である。
これが $1$ 以下であれば単位円板と交わるため、
$$ |1+\operatorname{Re}\alpha|\leqq 1
$$
すなわち
$$ -2\leqq \operatorname{Re}\alpha\leqq 0
$$
となる。
図示すると、複素平面上で直線 $\operatorname{Re}\alpha=-2$ と直線 $\operatorname{Re}\alpha=0$ に挟まれた、境界を含む縦の帯状領域である。
答え
求める $\alpha$ の範囲は
$$ -2\leqq \operatorname{Re}\alpha\leqq 0
$$
である。
複素平面上では、直線 $\operatorname{Re}\alpha=-2$ と直線 $\operatorname{Re}\alpha=0$ に挟まれた、境界を含む縦の帯状領域である。