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数学C 複素数平面「ド・モアブルの定理」の問題18 解説

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数学C複素数平面ド・モアブルの定理問題18
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数学C 複素数平面 ド・モアブルの定理 問題18の問題画像
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解説

方針・初手

$z=\cos\dfrac{2\pi}{7}+i\sin\dfrac{2\pi}{7}$ は $1$ でない $7$ 乗根であるから、

$$ z^7=1,\qquad z\ne 1

$$

を使う。したがって、$1,z,z^2,\ldots,z^6$ は $7$ 乗して $1$ になる複素数であり、等比数列の和や $x^7-1$ の因数分解を利用するのが基本方針である。

解法1

まず、$z^7=1$ かつ $z\ne 1$ より、

$$ 1+z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6=0

$$

である。

したがって、

$$ z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6=-1

$$

となる。

次に、

$$ \alpha=z+z^2+z^4

$$

とおく。$\overline{z}=z^{-1}=z^6$ であるから、

$$ \overline{\alpha} =\overline{z}+\overline{z^2}+\overline{z^4} =z^6+z^5+z^3

$$

である。よって、

$$ \alpha+\overline{\alpha} =z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6 =-1

$$

である。

また、

$$ \begin{aligned} \alpha\overline{\alpha} &=(z+z^2+z^4)(z^6+z^5+z^3)\\ &=(z^7+z^6+z^4)+(z^8+z^7+z^5)+(z^{10}+z^9+z^7) \end{aligned}

$$

である。ここで $z^7=1$ を用いて指数を $7$ で割った余りに直すと、

$$ \begin{aligned} \alpha\overline{\alpha} &=(1+z^6+z^4)+(z+1+z^5)+(z^3+z^2+1)\\ &=3+(z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6)\\ &=3-1\\ &=2 \end{aligned}

$$

となる。

したがって、$\alpha$ と $\overline{\alpha}$ は、和が $-1$、積が $2$ である $2$ 数である。よって、$\alpha$ は方程式

$$ t^2+t+2=0

$$

の解である。これを解くと、

$$ t=\frac{-1\pm i\sqrt{7}}{2}

$$

である。

あとは符号を決める。$\alpha$ の虚部は

$$ \operatorname{Im}\alpha =\sin\frac{2\pi}{7}+\sin\frac{4\pi}{7}+\sin\frac{8\pi}{7}

$$

である。ここで

$$ \sin\frac{8\pi}{7}=-\sin\frac{\pi}{7}

$$

より、

$$ \operatorname{Im}\alpha =\sin\frac{2\pi}{7}+\sin\frac{4\pi}{7}-\sin\frac{\pi}{7}

$$

である。さらに $\sin\dfrac{4\pi}{7}=\sin\dfrac{3\pi}{7}>\sin\dfrac{\pi}{7}$ であり、$\sin\dfrac{2\pi}{7}>0$ だから、

$$ \operatorname{Im}\alpha>0

$$

である。よって、

$$ \alpha=\frac{-1+i\sqrt{7}}{2}

$$

となる。

最後に、$z,z^2,\ldots,z^6$ は $1$ 以外の $7$ 乗根なので、

$$ x^7-1=(x-1)(x-z)(x-z^2)(x-z^3)(x-z^4)(x-z^5)(x-z^6)

$$

である。両辺を $x-1$ で割ると、

$$ x^6+x^5+x^4+x^3+x^2+x+1 =(x-z)(x-z^2)(x-z^3)(x-z^4)(x-z^5)(x-z^6)

$$

である。ここで $x=1$ を代入すると、

$$ 7=(1-z)(1-z^2)(1-z^3)(1-z^4)(1-z^5)(1-z^6)

$$

である。

解説

この問題では、$z$ を具体的な三角関数として扱うよりも、$z$ が $1$ でない $7$ 乗根であることを使うのが本質である。

特に、

$$ 1+z+z^2+\cdots+z^6=0

$$

と、

$$ x^7-1=\prod_{k=0}^{6}(x-z^k)

$$

を使えるかどうかが計算量を大きく左右する。

また、$\alpha=z+z^2+z^4$ は、共役をとると指数が $7$ に関する逆元に変わる点が重要である。すなわち、

$$ \overline{z^k}=z^{-k}=z^{7-k}

$$

を用いることで、$\alpha+\overline{\alpha}$ と $\alpha\overline{\alpha}$ が簡単に求まる。

答え

**(1)**

$$ z+z^2+z^3+z^4+z^5+z^6=-1

$$

**(2)**

$$ \alpha+\overline{\alpha}=-1

$$

$$ \alpha\overline{\alpha}=2

$$

$$ \alpha=\frac{-1+i\sqrt{7}}{2}

$$

**(3)**

$$ (1-z)(1-z^2)(1-z^3)(1-z^4)(1-z^5)(1-z^6)=7

$$

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