基礎問題集
数学C 平面ベクトル「平面ベクトル」の問題16 解説
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解説
方針・初手
短針と長針のなす角を $\theta$ とおく。点の座標は、$\theta$ の値だけで決まるので、まず $|\vec{a}+\vec{b}|$ と $\vec{a}\cdot\vec{b}$ を $\cos\theta$ で表す。
解法1
短針の長さは $1$、長針の長さは $2$ であるから、
$$ |\vec{a}|=1,\qquad |\vec{b}|=2
$$
である。短針と長針のなす角を $\theta$ とすると、内積は
$$ \vec{a}\cdot\vec{b}=|\vec{a}||\vec{b}|\cos\theta=2\cos\theta
$$
である。
また、
$$ |\vec{a}+\vec{b}|^2 = |\vec{a}|^2+|\vec{b}|^2+2\vec{a}\cdot\vec{b}
$$
より、
$$ \begin{aligned} |\vec{a}+\vec{b}|^2 &= 1^2+2^2+2\vec{a}\cdot\vec{b}\\ &= 5+2\vec{a}\cdot\vec{b} \end{aligned} $$
となる。
ここで、求める点の座標を
$$ (X,Y)=\left(|\vec{a}+\vec{b}|,\vec{a}\cdot\vec{b}\right)
$$
とおくと、
$$ X^2=5+2Y
$$
である。したがって、
$$ Y=\frac{X^2-5}{2}
$$
を得る。
次に $X$ の範囲を求める。$\theta$ が変化すると $\cos\theta$ は $-1$ から $1$ までのすべての値をとるので、
$$ X^2=5+4\cos\theta
$$
より、
$$ 1\leq X^2\leq 9
$$
である。さらに $X=|\vec{a}+\vec{b}|\geq 0$ だから、
$$ 1\leq X\leq 3
$$
となる。
よって、点 $(|\vec{a}+\vec{b}|,\vec{a}\cdot\vec{b})$ の動く範囲は
$$ Y=\frac{X^2-5}{2},\qquad 1\leq X\leq 3
$$
である。
これは頂点が $(0,-5/2)$ の放物線
$$ Y=\frac{1}{2}X^2-\frac{5}{2}
$$
のうち、$X$ 座標が $1$ 以上 $3$ 以下の部分である。
端点は、
$$ X=1\text{ のとき }Y=-2,\qquad X=3\text{ のとき }Y=2
$$
であるから、図示すると、点 $(1,-2)$ から点 $(3,2)$ までの放物線の弧になる。
解説
この問題では、時計そのものの時刻を直接扱う必要はない。短針と長針の相対的な角度 $\theta$ だけに注目すればよい。
重要なのは、$|\vec{a}+\vec{b}|$ と $\vec{a}\cdot\vec{b}$ がどちらも $\cos\theta$ で表されることである。そこで $\cos\theta$ を消去すると、座標平面上の関係式が得られる。
また、第1座標は $|\vec{a}+\vec{b}|$ であり、負にはならない。このため、放物線全体ではなく、$1\leq X\leq 3$ の部分だけが答えになる。
答え
点の動く範囲は、座標を $(X,Y)$ とすると
$$ Y=\frac{X^2-5}{2},\qquad 1\leq X\leq 3
$$
である。
図示すると、放物線 $Y=\dfrac{X^2-5}{2}$ のうち、端点 $(1,-2)$ と $(3,2)$ を含む部分である。