基礎問題集
数学C 平面ベクトル「平面ベクトル」の問題23 解説
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解説
方針・初手
与えられた $|\vec a-\vec b|$ を2乗して、内積 $\vec a\cdot \vec b$ を求める。なす角の余弦は内積の定義から求める。
最後は $|\vec a+t\vec b|$ を直接扱うのではなく、2乗した $|\vec a+t\vec b|^2$ を $t$ の2次式として最小化する。
解法1
まず、
$$ |\vec a-\vec b|^2=(\vec a-\vec b)\cdot(\vec a-\vec b)
$$
より、
$$ |\vec a-\vec b|^2=|\vec a|^2-2\vec a\cdot\vec b+|\vec b|^2
$$
である。
条件から $|\vec a|=1,\ |\vec b|=3,\ |\vec a-\vec b|=\sqrt{6}$ なので、
$$ 6=1^2-2\vec a\cdot\vec b+3^2
$$
すなわち、
$$ 6=10-2\vec a\cdot\vec b
$$
である。したがって、
$$ \vec a\cdot\vec b=2
$$
を得る。
次に、$\vec a$ と $\vec b$ のなす角を $\theta$ とすると、内積の定義より、
$$ \vec a\cdot\vec b=|\vec a||\vec b|\cos\theta
$$
である。よって、
$$ 2=1\cdot 3\cos\theta
$$
となるから、
$$ \cos\theta=\frac{2}{3}
$$
である。
最後に、$|\vec a+t\vec b|$ を最小にする実数 $t$ を求める。長さは常に $0$ 以上なので、$|\vec a+t\vec b|$ を最小にすることは、その2乗 $|\vec a+t\vec b|^2$ を最小にすることと同値である。
$$ \begin{aligned} |\vec a+t\vec b|^2 &=(\vec a+t\vec b)\cdot(\vec a+t\vec b)\\ &=|\vec a|^2+2t\vec a\cdot\vec b+t^2|\vec b|^2 \end{aligned}
$$
ここに $|\vec a|=1,\ |\vec b|=3,\ \vec a\cdot\vec b=2$ を代入すると、
$$ |\vec a+t\vec b|^2=1+4t+9t^2
$$
となる。これを平方完成すると、
$$ 9t^2+4t+1 =9\left(t+\frac{2}{9}\right)^2+\frac{5}{9}
$$
である。
したがって、$|\vec a+t\vec b|^2$ は
$$ t=-\frac{2}{9}
$$
のとき最小となる。よって、$|\vec a+t\vec b|$ を最小にする実数 $t$ は
$$ t=-\frac{2}{9}
$$
である。
解説
内積は、ベクトルの長さと差の長さが与えられているとき、
$$ |\vec a-\vec b|^2=|\vec a|^2-2\vec a\cdot\vec b+|\vec b|^2
$$
から求めるのが基本である。
また、$|\vec a+t\vec b|$ の最小化では、絶対値の形のまま考えるより、2乗して $t$ の2次式にするのが自然である。$|\vec a+t\vec b|^2$ と $|\vec a+t\vec b|$ は同じ $t$ で最小になるため、平方完成によって最小となる $t$ を求められる。
答え
**(1)**
$$ \vec a\cdot\vec b=2
$$
**(2)**
$$ \cos\theta=\frac{2}{3}
$$
**(3)**
$$ t=-\frac{2}{9}
$$