基礎問題集
数学C 平面ベクトル「平面ベクトル」の問題96 解説
数学Cの平面ベクトル「平面ベクトル」にある問題96の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
$B,C$ の位置関係は、$\overrightarrow{OB}\cdot\overrightarrow{OC}=3$ から決まる。まず $BC$ と、点 $O$ から直線 $BC$ までの距離を求める。
その後、$A$ は中心 $O$、半径 $4$ の円周上を動く点とみなし、三角形 $ABC$ の面積を「底辺 $BC$、高さは $A$ から直線 $BC$ までの距離」として最大化する。
解法1
$\angle BOC=\theta$ とおく。条件より
$$ \overrightarrow{OB}\cdot\overrightarrow{OC} = OB\cdot OC\cos\theta
$$
であるから、
$$ 3=3\cdot 2\cos\theta
$$
より
$$ \cos\theta=\frac{1}{2}
$$
となる。したがって
$$ \theta=60^\circ
$$
である。
余弦定理より、
$$ BC^2=OB^2+OC^2-2\cdot OB\cdot OC\cos60^\circ
$$
だから、
$$ BC^2=3^2+2^2-2\cdot 3\cdot 2\cdot \frac{1}{2}=9+4-6=7
$$
となる。よって
$$ BC=\sqrt{7}
$$
である。
次に、点 $O$ から直線 $BC$ へ下ろした垂線の足を $H$ とする。三角形 $OBC$ の面積を2通りに表す。
まず、$OB=3,OC=2,\angle BOC=60^\circ$ より、
$$ \begin{aligned} [OBC] &= \frac{1}{2}\cdot 3\cdot 2\cdot \sin60^\circ\\ &= 3\cdot \frac{\sqrt{3}}{2}\\ &= \frac{3\sqrt{3}}{2} \end{aligned} $$
である。
一方、底辺を $BC$ と見れば、
$$ [OBC]=\frac{1}{2}\cdot BC\cdot OH
$$
であるから、
$$ \frac{3\sqrt{3}}{2} = \frac{1}{2}\cdot \sqrt{7}\cdot OH
$$
より、
$$ OH=\frac{3\sqrt{3}}{\sqrt{7}}
$$
である。
ここで、$A$ は $OA=4$ を満たすので、中心 $O$、半径 $4$ の円周上を動く。三角形 $ABC$ の面積は
$$ [ABC]=\frac{1}{2}\cdot BC\cdot {A\text{ から直線 }BC\text{ までの距離}}
$$
である。
直線 $BC$ から点 $O$ までの距離は $OH$ であり、$A$ は $O$ から距離 $4$ の点である。したがって、$A$ から直線 $BC$ までの距離が最大になるのは、$O$ から見て直線 $BC$ と反対側に、直線 $BC$ に垂直な方向へ $A$ を取るときである。
このときの最大距離は
$$ OH+OA = \frac{3\sqrt{3}}{\sqrt{7}}+4
$$
である。
よって、三角形 $ABC$ の面積の最大値は
$$ \begin{aligned} [ABC]_{\max} &= \frac{1}{2}\cdot \sqrt{7}\left(4+\frac{3\sqrt{3}}{\sqrt{7}}\right)\\ &= 2\sqrt{7}+\frac{3\sqrt{3}}{2} \end{aligned}
$$
である。
解説
この問題では、$A$ だけが動く点であり、$B,C$ の位置関係は条件から固定される。したがって、三角形 $ABC$ の面積を最大にするには、底辺 $BC$ を固定し、$A$ から直線 $BC$ までの距離を最大にすればよい。
$A$ が円周上を動くことに気づけば、直線から円周上の点までの距離の最大値は「中心から直線までの距離 $+$ 半径」で求められる。この処理がこの問題の中心である。
答え
$$ 2\sqrt{7}+\frac{3\sqrt{3}}{2}
$$