基礎問題集
数学C 平面ベクトル「平面ベクトル(斜交座標)」の問題2 解説
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解説
方針・初手
点 $C$ の位置ベクトルが与えられているので、まず $\overrightarrow{BC}$ を $\vec a,\vec b$ で表す。
その後、$\overrightarrow{OP}$ と $\overrightarrow{OQ}$ を求め、中点 $M$ の位置ベクトルを $t,s$ で表す。最後に、$0\leq t\leq 1,\ 0\leq s\leq 1$ から係数の範囲を求める。
解法1
$\overrightarrow{OC}=2\vec a+3\vec b,\ \overrightarrow{OB}=\vec b$ より、
$$ \overrightarrow{BC} =\overrightarrow{OC}-\overrightarrow{OB} =2\vec a+3\vec b-\vec b =2\vec a+2\vec b
$$
である。
**(1)**
$\overrightarrow{BP}=t\overrightarrow{BC}$ より、
$$ \begin{aligned} \overrightarrow{OP} &=\overrightarrow{OB}+\overrightarrow{BP} \\ &=\vec b+t(2\vec a+2\vec b) \\ &=2t\vec a+(2t+1)\vec b \end{aligned}
$$
したがって、$\overrightarrow{OP}=u\vec a+v\vec b$ と表すと、
$$ u=2t,\qquad v=2t+1
$$
である。
**(2)**
$\overrightarrow{OQ}=2s\overrightarrow{OA}=2s\vec a$ であり、$M$ は $P,Q$ の中点だから、
$$ \begin{aligned} \overrightarrow{OM} &=\frac{1}{2}\left(\overrightarrow{OP}+\overrightarrow{OQ}\right) \\ &=\frac{1}{2}\left(2t\vec a+(2t+1)\vec b+2s\vec a\right) \\ &=(t+s)\vec a+\left(t+\frac{1}{2}\right)\vec b \end{aligned}
$$
ここで、
$$ \overrightarrow{OM}=x\vec a+y\vec b
$$
とおく。$O,A,B$ は一直線上にないので、$\vec a,\vec b$ は一次独立であり、係数 $x,y$ は一意に定まる。
上の式から、
$$ x=t+s,\qquad y=t+\frac{1}{2}
$$
である。よって、
$$ t=y-\frac{1}{2},\qquad s=x-y+\frac{1}{2}
$$
となる。
条件 $0\leq t\leq 1$ より、
$$ 0\leq y-\frac{1}{2}\leq 1
$$
すなわち、
$$ \frac{1}{2}\leq y\leq \frac{3}{2}
$$
である。
また、条件 $0\leq s\leq 1$ より、
$$ 0\leq x-y+\frac{1}{2}\leq 1
$$
すなわち、
$$ y-\frac{1}{2}\leq x\leq y+\frac{1}{2}
$$
である。
したがって、点 $M$ の存在する範囲は、
$$ \overrightarrow{OM}=x\vec a+y\vec b
$$
と表したとき、
$$ \frac{1}{2}\leq y\leq \frac{3}{2},\qquad y-\frac{1}{2}\leq x\leq y+\frac{1}{2}
$$
を満たす点全体である。
これは平行四辺形の周および内部であり、その頂点は
$$ \frac{1}{2}\vec b,\quad \vec a+\frac{3}{2}\vec b,\quad 2\vec a+\frac{3}{2}\vec b,\quad \vec a+\frac{1}{2}\vec b
$$
を位置ベクトルにもつ4点である。
解説
この問題では、点の位置をすべて $\vec a,\vec b$ の一次結合で表すことが重要である。
$O,A,B$ が一直線上にないため、$\vec a,\vec b$ は一次独立である。したがって、位置ベクトルを $x\vec a+y\vec b$ と表したとき、係数 $x,y$ の範囲を調べれば、点の存在範囲を正確に表せる。
特に、$t,s$ がそれぞれ $0$ から $1$ まで動くので、$M$ の位置ベクトルは
$$ \overrightarrow{OM} =\frac{1}{2}\vec b+t(\vec a+\vec b)+s\vec a
$$
と見れば、始点 $\frac{1}{2}\vec b$ から、方向 $\vec a+\vec b$ と方向 $\vec a$ にそれぞれ $0$ 以上 $1$ 以下だけ動いた範囲である。したがって、平行四辺形の周および内部になる。
答え
**(1)**
$$ \overrightarrow{OP}=2t\vec a+(2t+1)\vec b
$$
したがって、
$$ u=2t,\qquad v=2t+1
$$
**(2)**
点 $M$ の存在する範囲は、
$$ \overrightarrow{OM}=x\vec a+y\vec b
$$
と表したとき、
$$ \frac{1}{2}\leq y\leq \frac{3}{2},\qquad y-\frac{1}{2}\leq x\leq y+\frac{1}{2}
$$
を満たす点全体である。
すなわち、位置ベクトルが
$$ \frac{1}{2}\vec b,\quad \vec a+\frac{3}{2}\vec b,\quad 2\vec a+\frac{3}{2}\vec b,\quad \vec a+\frac{1}{2}\vec b
$$
である4点を頂点とする平行四辺形の周および内部である。