基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題81 解説
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解説
方針・初手
点 $H$ は点 $C$ から平面 $OAB$ に下ろした垂線の足であるから、$\overrightarrow{OH}$ は平面 $OAB$ 上のベクトルである。
したがって
$$ \overrightarrow{OH}=x\vec a+y\vec b
$$
とおき、$\overrightarrow{CH}$ が平面 $OAB$ に垂直であることから、$\vec a,\vec b$ との内積がともに $0$ になる条件を立てる。
解法1
$\overrightarrow{OH}=\vec h$ とおく。$\vec h$ は平面 $OAB$ 上にあるので、実数 $x,y$ を用いて
$$ \vec h=x\vec a+y\vec b
$$
と表せる。
与えられた条件より、
$$ |\vec a|=|\vec b|=|\vec c|=1
$$
であり、
$$ \vec a\cdot \vec b=\cos 60^\circ=\frac12
$$
また、
$$ \vec b\cdot \vec c=\cos 45^\circ=\frac{\sqrt2}{2},\qquad \vec c\cdot \vec a=\cos 45^\circ=\frac{\sqrt2}{2}
$$
である。
$CH$ は平面 $OAB$ に垂直であるから、$\overrightarrow{CH}=\vec h-\vec c$ は $\vec a,\vec b$ の両方に垂直である。よって
$$ (\vec h-\vec c)\cdot \vec a=0,\qquad (\vec h-\vec c)\cdot \vec b=0
$$
が成り立つ。
$\vec h=x\vec a+y\vec b$ を代入すると、
$$ (x\vec a+y\vec b-\vec c)\cdot \vec a=0
$$
より
$$ x+\frac12 y-\frac{\sqrt2}{2}=0
$$
すなわち
$$ x+\frac12 y=\frac{\sqrt2}{2}
$$
である。
同様に、
$$ (x\vec a+y\vec b-\vec c)\cdot \vec b=0
$$
より
$$ \frac12 x+y=\frac{\sqrt2}{2}
$$
である。
したがって、連立方程式
$$ \begin{aligned} x+\frac12 y&=\frac{\sqrt2}{2},\\ \frac12 x+y&=\frac{\sqrt2}{2} \end{aligned}
$$
を解けばよい。2式を引くと
$$ \frac12 x-\frac12 y=0
$$
より $x=y$ である。これを
$$ x+\frac12 y=\frac{\sqrt2}{2}
$$
に代入して、
$$ \frac32 x=\frac{\sqrt2}{2}
$$
より
$$ x=\frac{\sqrt2}{3}
$$
である。したがって
$$ y=\frac{\sqrt2}{3}
$$
であり、
$$ \overrightarrow{OH}=\frac{\sqrt2}{3}(\vec a+\vec b)
$$
となる。
次に $CH$ の長さを求める。$\overrightarrow{OH}$ と $\overrightarrow{CH}$ は垂直であり、
$$ \overrightarrow{OC}=\overrightarrow{OH}+\overrightarrow{HC}
$$
であるから、直角三角形 $OHC$ において
$$ OC^2=OH^2+CH^2
$$
が成り立つ。
ここで
$$ \overrightarrow{OH}=\frac{\sqrt2}{3}(\vec a+\vec b)
$$
より、
$$ OH^2=\left|\frac{\sqrt2}{3}(\vec a+\vec b)\right|^2
$$
である。また、
$$ |\vec a+\vec b|^2 =|\vec a|^2+2\vec a\cdot\vec b+|\vec b|^2 =1+2\cdot\frac12+1 =3
$$
だから、
$$ OH^2=\frac{2}{9}\cdot 3=\frac23
$$
となる。
$OC=1$ より、
$$ CH^2=OC^2-OH^2 =1-\frac23 =\frac13
$$
したがって
$$ CH=\frac{1}{\sqrt3}
$$
である。
最後に四面体 $OABC$ の体積を求める。底面を三角形 $OAB$ とすると、その面積は
$$ \begin{aligned} \frac12\cdot OA\cdot OB\cdot \sin \angle AOB &= \frac12\cdot 1\cdot 1\cdot \sin 60^\circ\\ &= \frac{\sqrt3}{4} \end{aligned} $$
である。
高さは $CH=\frac{1}{\sqrt3}$ だから、四面体の体積 $V$ は
$$ V=\frac13\cdot \frac{\sqrt3}{4}\cdot \frac{1}{\sqrt3} =\frac{1}{12}
$$
である。
解説
この問題の中心は、垂線の足 $H$ を「平面 $OAB$ への正射影」として扱うことである。
$\overrightarrow{OH}$ は平面 $OAB$ 上にあるため、$\vec a,\vec b$ の一次結合で表せる。一方で、$\overrightarrow{CH}$ は平面 $OAB$ に垂直なので、平面上の方向ベクトルである $\vec a,\vec b$ の両方と直交する。この2条件から係数 $x,y$ が決まる。
$CH$ は直接求めるよりも、直角三角形 $OHC$ に着目して
$$ CH^2=OC^2-OH^2
$$
を使うのが自然である。体積は、底面を三角形 $OAB$、高さを $CH$ とすればよい。
答え
**(1)**
$$ \overrightarrow{OH}=\frac{\sqrt2}{3}(\vec a+\vec b)
$$
**(2)**
$$ CH=\frac{1}{\sqrt3}
$$
**(3)**
$$ \frac{1}{12}
$$