基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題107 解説
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解説
方針・初手
2つのベクトルの両方に垂直なベクトルは、外積 $\vec a \times \vec b$ の方向にある。したがって、まず外積を求め、それを長さ $1$ に正規化する。
解法1
$\vec a=(1,-1,-1),\ \vec b=(3,1,-1)$ とする。
$\vec a$ と $\vec b$ の両方に垂直なベクトルは、$\vec a \times \vec b$ に平行である。
$$ \begin{aligned} \vec a \times \vec b &= \begin{vmatrix} \vec i & \vec j & \vec k \\ 1 & -1 & -1 \\ 3 & 1 & -1 \end{vmatrix} \\ &= \bigl((-1)(-1)-(-1)\cdot 1,\ -{1\cdot(-1)-(-1)\cdot 3},\ 1\cdot 1-(-1)\cdot 3\bigr) \\ &=(2,-2,4). \end{aligned}
$$
よって、両方に垂直なベクトルの方向は
$$ (2,-2,4)=2(1,-1,2)
$$
である。
$(1,-1,2)$ の大きさは
$$ \sqrt{1^2+(-1)^2+2^2}=\sqrt{6}
$$
であるから、単位ベクトルは
$$ \pm \frac{1}{\sqrt{6}}(1,-1,2)
$$
である。
解法2
求める単位ベクトルを $\vec x=(x,y,z)$ とおく。
$\vec x$ が $\vec a=(1,-1,-1)$ に垂直であることから
$$ x-y-z=0
$$
である。
また、$\vec x$ が $\vec b=(3,1,-1)$ に垂直であることから
$$ 3x+y-z=0
$$
である。
この2式を連立すると
$$ \begin{aligned} x-y-z&=0,\\ 3x+y-z&=0. \end{aligned}
$$
第1式から $x=y+z$ である。これを第2式に代入して
$$ 3(y+z)+y-z=0
$$
より
$$ 4y+2z=0
$$
だから
$$ z=-2y
$$
である。したがって
$$ x=y+z=y-2y=-y
$$
となる。
よって
$$ \vec x=(-y,y,-2y)=y(-1,1,-2)
$$
である。これは $(1,-1,2)$ に平行である。
単位ベクトルであるためには
$$ |\vec x|=1
$$
が必要であるから、方向ベクトル $(1,-1,2)$ を正規化して
$$ \vec x=\pm \frac{1}{\sqrt{6}}(1,-1,2)
$$
を得る。
解説
両方に垂直なベクトルを求める問題では、外積を使うのが最も直接的である。ただし、高校数学の範囲で外積を使わない場合は、未知数を置いて内積が $0$ になる条件を連立する方法でも処理できる。
注意すべき点は、「単位ベクトル」とあるので、垂直方向を求めるだけで終わらず、長さを $1$ にそろえることである。また、ある方向の単位ベクトルは正負の2つ存在する。
答え
$$ \boxed{\pm \frac{1}{\sqrt{6}}(1,-1,2)}
$$