基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題109 解説
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解説
方針・初手
点 $D,E,F,P$ の位置ベクトルを順に求める。点 $Q$ は直線 $DP$ 上にあり、かつ平面 $ABC$ 上にあるので、直線 $DP$ をパラメータ表示し、平面 $ABC$ の条件を用いて決定する。
正四面体の1辺の長さが $1$ であるから、
$$ |\vec a|=|\vec b|=|\vec c|=1,\qquad \vec a\cdot \vec b=\vec b\cdot \vec c=\vec c\cdot \vec a=\frac12
$$
である。
解法1
点 $D,E,F$ の位置ベクトルは、内分比より
$$ \overrightarrow{OD}=\frac13\vec a,\qquad \overrightarrow{OE}=\frac23\vec b,\qquad \overrightarrow{OF}=\frac12\vec c
$$
である。
点 $P$ は線分 $EF$ を $2:1$ に内分する点であるから、
$$ \overrightarrow{OP} = \frac{1\cdot \overrightarrow{OE}+2\cdot \overrightarrow{OF}}{3}
$$
となる。したがって、
$$ \overrightarrow{OP} = \frac{1}{3}\cdot \frac23\vec b + \frac{2}{3}\cdot \frac12\vec c = \frac29\vec b+\frac13\vec c
$$
である。
次に、直線 $DP$ 上の点を
$$ \overrightarrow{OR} = \overrightarrow{OD} + t\left(\overrightarrow{OP}-\overrightarrow{OD}\right)
$$
とおく。これに $D,P$ の位置ベクトルを代入すると、
$$ \begin{aligned} \overrightarrow{OR} &= \frac13\vec a + t\left( \frac29\vec b+\frac13\vec c-\frac13\vec a \right)\\ &= \frac{1-t}{3}\vec a+\frac{2t}{9}\vec b+\frac{t}{3}\vec c \end{aligned}
$$
である。
点 $R$ が平面 $ABC$ 上にあるための条件を考える。平面 $ABC$ 上の点は
$$ x\vec a+y\vec b+z\vec c
$$
と表されるとき、
$$ x+y+z=1
$$
を満たす。
したがって、点 $R$ が平面 $ABC$ 上にある条件は
$$ \frac{1-t}{3}+\frac{2t}{9}+\frac{t}{3}=1
$$
である。これを解くと、
$$ \frac13+\frac{2t}{9}=1
$$
より、
$$ t=3
$$
を得る。よって $R=Q$ として、
$$ \overrightarrow{OQ} = \frac{1-3}{3}\vec a+\frac{2\cdot 3}{9}\vec b+\frac{3}{3}\vec c
-\frac23\vec a+\frac23\vec b+\vec c
$$
である。
最後に $|\overrightarrow{BQ}|$ を求める。
$$ \overrightarrow{BQ} = \overrightarrow{OQ}-\overrightarrow{OB}
-\frac23\vec a-\frac13\vec b+\vec c
$$
である。したがって、
$$ \begin{aligned} |\overrightarrow{BQ}|^2 &= \left|-\frac23\vec a-\frac13\vec b+\vec c\right|^2\\ &= \frac49+\frac19+1 + 2\left\{ \left(-\frac23\right)\left(-\frac13\right)\frac12 + \left(-\frac13\right)(1)\frac12 + (1)\left(-\frac23\right)\frac12 \right\}\\ &= \frac{14}{9} + 2\left( \frac19-\frac16-\frac13 \right)\\ &= \frac{14}{9}-\frac79\\ &= \frac79 \end{aligned}
$$
よって、
$$ |\overrightarrow{BQ}|=\frac{\sqrt7}{3}
$$
である。
解説
この問題では、正四面体であることから $\vec a,\vec b,\vec c$ の長さと内積がすぐに決まる点が重要である。
また、平面 $ABC$ 上の点を
$$ x\vec a+y\vec b+z\vec c
$$
と表したとき、条件が $x+y+z=1$ になることを使うと、直線と平面の交点を機械的に求められる。
内分点の公式では、線分 $EF$ を $2:1$ に内分する点 $P$ は
$$ \overrightarrow{OP} = \frac{1\cdot \overrightarrow{OE}+2\cdot \overrightarrow{OF}}{3}
$$
となる。比の重みが反対側の点にかかることに注意が必要である。
答え
**(1)**
$$ \overrightarrow{OP} = \frac29\vec b+\frac13\vec c
$$
**(2)**
$$ \overrightarrow{OQ} = -\frac23\vec a+\frac23\vec b+\vec c
$$
**(3)**
$$ |\overrightarrow{BQ}|=\frac{\sqrt7}{3}
$$