基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題117 解説
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解説
方針・初手
辺の長さがすべて与えられているので、まず
$$ |\vec{u}-\vec{v}|^2=|\vec{u}|^2+|\vec{v}|^2-2\vec{u}\cdot\vec{v}
$$
を用いて内積を求める。
その後、三角形の面積は内積による公式で求め、点 $C$ から平面 $OAB$ への距離は、垂線の足 $H$ を $\vec{OH}=s\vec{a}+t\vec{b}$ とおいて垂直条件から求める。
解法1
まず
$$ |\vec{a}|=5,\quad |\vec{b}|=\sqrt{10},\quad |\vec{c}|=3
$$
であるから、
$$ \vec{a}\cdot\vec{a}=25,\quad \vec{b}\cdot\vec{b}=10,\quad \vec{c}\cdot\vec{c}=9
$$
である。
内積を求める
$AB=5$ より、
$$ |\vec{a}-\vec{b}|^2=25
$$
である。したがって
$$ |\vec{a}|^2+|\vec{b}|^2-2\vec{a}\cdot\vec{b}=25
$$
より、
$$ 25+10-2\vec{a}\cdot\vec{b}=25
$$
となる。よって
$$ \vec{a}\cdot\vec{b}=5
$$
である。
同様に、$BC=3$ より
$$ |\vec{b}-\vec{c}|^2=9
$$
だから、
$$ 10+9-2\vec{b}\cdot\vec{c}=9
$$
となり、
$$ \vec{b}\cdot\vec{c}=5
$$
である。
また、$AC=\sqrt{14}$ より
$$ |\vec{a}-\vec{c}|^2=14
$$
だから、
$$ 25+9-2\vec{c}\cdot\vec{a}=14
$$
となり、
$$ \vec{c}\cdot\vec{a}=10
$$
である。
三角形 $OAB$ の面積
三角形 $OAB$ の面積を $S$ とすると、
$$ S=\frac{1}{2}\sqrt{|\vec{a}|^2|\vec{b}|^2-(\vec{a}\cdot\vec{b})^2}
$$
である。
ここで、
$$ |\vec{a}|^2|\vec{b}|^2-(\vec{a}\cdot\vec{b})^2 =25\cdot 10-5^2 =250-25 =225
$$
より、
$$ S=\frac{1}{2}\sqrt{225}=\frac{15}{2}
$$
である。
$CH$ の長さ
点 $H$ は平面 $OAB$ 上にあるから、実数 $s,t$ を用いて
$$ \vec{OH}=s\vec{a}+t\vec{b}
$$
とおける。
線分 $CH$ が平面 $OAB$ に垂直であることは、$\vec{CH}$ が平面上の2つの独立な方向ベクトル $\vec{a},\vec{b}$ の両方に垂直であることと同値である。
$$ \vec{CH}=\vec{OH}-\vec{OC}=s\vec{a}+t\vec{b}-\vec{c}
$$
であるから、
$$ (s\vec{a}+t\vec{b}-\vec{c})\cdot\vec{a}=0
$$
かつ
$$ (s\vec{a}+t\vec{b}-\vec{c})\cdot\vec{b}=0
$$
である。
これに、すでに求めた内積を代入すると、
$$ 25s+5t-10=0
$$
$$ 5s+10t-5=0
$$
となる。すなわち、
$$ 5s+t=2
$$
$$ s+2t=1
$$
である。
これを解くと、
$$ s=\frac{1}{3},\quad t=\frac{1}{3}
$$
である。よって
$$ \vec{OH}=\frac{1}{3}(\vec{a}+\vec{b})
$$
である。
したがって、
$$ \begin{aligned} |\vec{OH}|^2 &= \frac{1}{9}|\vec{a}+\vec{b}|^2\\ &= \frac{1}{9}\left(|\vec{a}|^2+2\vec{a}\cdot\vec{b}+|\vec{b}|^2\right) \end{aligned} $$
より、
$$ \begin{aligned} |\vec{OH}|^2 &= \frac{1}{9}(25+2\cdot 5+10)\\ &= \frac{45}{9}\\ &= 5 \end{aligned} $$
である。
また、
$$ \begin{aligned} \vec{OC}\cdot\vec{OH} &= \vec{c}\cdot \frac{1}{3}(\vec{a}+\vec{b})\\ &= \frac{1}{3}(\vec{c}\cdot\vec{a}+\vec{c}\cdot\vec{b})\\ &= \frac{1}{3}(10+5)\\ &= 5 \end{aligned} $$
である。
よって
$$ \begin{aligned} CH^2 &= |\vec{c}-\vec{OH}|^2\\ &= |\vec{c}|^2-2\vec{c}\cdot\vec{OH}+|\vec{OH}|^2 \end{aligned} $$
だから、
$$ CH^2=9-2\cdot 5+5=4
$$
となる。したがって、
$$ CH=2
$$
である。
四面体 $OABC$ の体積
三角形 $OAB$ を底面とすると、高さは $CH=2$ である。
したがって、四面体 $OABC$ の体積 $V$ は
$$ V=\frac{1}{3}\cdot \frac{15}{2}\cdot 2=5
$$
である。
解説
この問題では、与えられた6辺の長さから内積を復元することが基本である。空間図形の問題であっても、辺の長さが十分に与えられている場合は、座標を直接置くよりも内積で処理する方が計算が整理される。
点 $C$ から平面 $OAB$ への距離を求める部分では、垂線の足 $H$ を平面上の点として
$$ \vec{OH}=s\vec{a}+t\vec{b}
$$
と表すのが重要である。そのうえで、$\vec{CH}$ が平面 $OAB$ に垂直である条件を
$$ \vec{CH}\cdot\vec{a}=0,\quad \vec{CH}\cdot\vec{b}=0
$$
と翻訳すれば、未知数 $s,t$ の連立方程式に帰着する。
体積は、底面積と高さが求まれば
$$ \frac{1}{3}\times \text{底面積}\times \text{高さ}
$$
で求められる。
答え
**(1)**
$$ \vec{a}\cdot\vec{b}=5,\quad \vec{b}\cdot\vec{c}=5,\quad \vec{c}\cdot\vec{a}=10
$$
**(2)**
$$ \frac{15}{2}
$$
**(3)**
$$ CH=2
$$
**(4)**
$$ 5
$$