基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題125 解説
数学Cの空間ベクトル「空間ベクトル」にある問題125の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
点 $P,Q$ はそれぞれ縦の辺 $AE,CG$ 上にあるので、まずそれぞれの高さを文字で置く。
そのうえで、$O,F,P,Q$ が同一平面上にある条件をスカラー三重積で表す。条件から $P,Q$ の高さの関係が決まり、四角形 $OPFQ$ は平行四辺形になるため、面積は外積で求められる。
解法1
点 $P$ は辺 $AE$ 上、点 $Q$ は辺 $CG$ 上にあるから、
$$ P=(1,0,t),\qquad Q=(0,2,u)
$$
とおける。ただし、
$$ 0\leqq t\leqq 3,\qquad 0\leqq u\leqq 3
$$
である。
また、
$$ F=(1,2,3)
$$
である。$O,F,P,Q$ が同一平面上にあるための条件は、ベクトル $\overrightarrow{OF},\overrightarrow{OP},\overrightarrow{OQ}$ が一次従属であること、すなわち
$$ \det \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3\\ 1 & 0 & t\\ 0 & 2 & u \end{pmatrix} =0
$$
である。
これを計算すると、
$$ \begin{aligned} \det \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3\\ 1 & 0 & t\\ 0 & 2 & u \end{pmatrix} &=1(0\cdot u-2t)-2(1\cdot u-0\cdot t)+3(1\cdot 2-0\cdot 0)\\ &=-2t-2u+6 \end{aligned}
$$
であるから、
$$ -2t-2u+6=0
$$
すなわち
$$ t+u=3
$$
を得る。よって、
$$ u=3-t
$$
である。
したがって、
$$ P=(1,0,t),\qquad Q=(0,2,3-t)
$$
となる。
ここで、
$$ \overrightarrow{OP}=(1,0,t),\qquad \overrightarrow{OQ}=(0,2,3-t)
$$
であり、さらに
$$ \overrightarrow{PF}=F-P=(0,2,3-t)=\overrightarrow{OQ}
$$
かつ
$$ \overrightarrow{QF}=F-Q=(1,0,t)=\overrightarrow{OP}
$$
である。よって、四角形 $OPFQ$ は平行四辺形である。
したがって、その面積 $S$ は
$$ S=\left|\overrightarrow{OP}\times \overrightarrow{OQ}\right|
$$
である。
外積を計算すると、
$$ \begin{aligned} \overrightarrow{OP}\times \overrightarrow{OQ} &= (1,0,t)\times (0,2,3-t)\\ &=(-2t,\ t-3,\ 2) \end{aligned}
$$
である。したがって、
$$ \begin{aligned} S^2 &=(-2t)^2+(t-3)^2+2^2\\ &=4t^2+(t-3)^2+4\\ &=5t^2-6t+13\\ &=5\left(t-\frac35\right)^2+\frac{56}{5} \end{aligned}
$$
となる。
ここで $0\leqq t\leqq 3$ であり、$t=\dfrac35$ はこの範囲内にある。よって $S^2$ は
$$ t=\frac35
$$
のとき最小となる。
このとき、
$$ u=3-t=3-\frac35=\frac{12}{5}
$$
であるから、
$$ P=\left(1,0,\frac35\right),\qquad Q=\left(0,2,\frac{12}{5}\right)
$$
である。
また、最小面積は
$$ S=\sqrt{\frac{56}{5}} =\frac{2\sqrt{70}}{5}
$$
である。
解説
この問題の中心は、同一平面上にある条件をどう式にするかである。点 $O$ が原点なので、$O,F,P,Q$ が同一平面上にある条件は、$\overrightarrow{OF},\overrightarrow{OP},\overrightarrow{OQ}$ のスカラー三重積が $0$ であることにそのまま置き換えられる。
また、条件を満たすと
$$ \overrightarrow{PF}=\overrightarrow{OQ},\qquad \overrightarrow{QF}=\overrightarrow{OP}
$$
となるため、四角形 $OPFQ$ が平行四辺形になる。したがって、面積を三角形に分けて処理するより、外積で一気に求めるのが自然である。
最後は $S$ そのものではなく $S^2$ を最小化すればよい。面積は正であるため、$S$ の最小化と $S^2$ の最小化は同値である。
答え
$$ P=\left(1,0,\frac35\right),\qquad Q=\left(0,2,\frac{12}{5}\right)
$$
$$ S_{\min}=\frac{2\sqrt{70}}{5}
$$