基礎問題集
数学C 空間ベクトル「空間ベクトル」の問題126 解説
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解説
方針・初手
点 $D,E,F$ は外分点なので,$O$ を原点としてベクトルで表すと単純になる。四面体の頂点 $O,A,B,C$ は同一平面上にないから,$\overrightarrow{OA},\overrightarrow{OB},\overrightarrow{OC}$ は一次独立である。したがって,各点の位置ベクトルの係数を比較できる。
$Q$ を線分 $EC$ 上の点として $EQ:QC$ を文字で置き,$R$ を直線 $DF$ 上の点として置く。さらに $P,Q,R$ が一直線上にある条件を,$Q$ が直線 $PR$ 上にあることとして式にする。
解法1
$O$ を原点とし,
$$ \overrightarrow{OA}=\mathbf{a},\quad \overrightarrow{OB}=\mathbf{b},\quad \overrightarrow{OC}=\mathbf{c}
$$
とおく。
$D$ は辺 $OA$ を $2:1$ に外分する点であるから,
$$ \overrightarrow{OD}=2\mathbf{a}
$$
である。同様に,
$$ \overrightarrow{OE}=3\mathbf{b},\quad \overrightarrow{OF}=4\mathbf{c}
$$
である。
また,$P$ は $AB$ の中点なので,
$$ \overrightarrow{OP} =\frac{\mathbf{a}+\mathbf{b}}{2}
$$
である。
$Q$ は線分 $EC$ 上にあるので,$EQ:QC=t:(1-t)$ とおく。ただし $0<t<1$ である。このとき,
$$ \overrightarrow{OQ} =(1-t)\overrightarrow{OE}+t\overrightarrow{OC} =3(1-t)\mathbf{b}+t\mathbf{c}
$$
となる。
また,$R$ は直線 $DF$ 上にあるので,実数 $s$ を用いて
$$ \overrightarrow{OR} =(1-s)\overrightarrow{OD}+s\overrightarrow{OF} =2(1-s)\mathbf{a}+4s\mathbf{c}
$$
と表せる。
$P,Q,R$ が一直線上にあるから,実数 $u$ を用いて
$$ \overrightarrow{OQ} =(1-u)\overrightarrow{OP}+u\overrightarrow{OR}
$$
と書ける。
これに各点の位置ベクトルを代入すると,
$$ 3(1-t)\mathbf{b}+t\mathbf{c} =(1-u)\frac{\mathbf{a}+\mathbf{b}}{2} +u{2(1-s)\mathbf{a}+4s\mathbf{c}}
$$
である。
右辺を整理すると,
$$ 3(1-t)\mathbf{b}+t\mathbf{c} = \left\{\frac{1-u}{2}+2u(1-s)\right\}\mathbf{a} +\frac{1-u}{2}\mathbf{b} +4us\mathbf{c}
$$
となる。
$\mathbf{a},\mathbf{b},\mathbf{c}$ は一次独立であるから,係数を比較して,
$$ \begin{cases} 0=\dfrac{1-u}{2}+2u(1-s),\\[6pt] 3(1-t)=\dfrac{1-u}{2},\\[6pt] t=4us \end{cases}
$$
を得る。
第1式を整理すると,
$$ 0=\frac{1-u}{2}+2u(1-s)
$$
より,
$$ 0=1-u+4u(1-s)
$$
すなわち
$$ 1+3u-4us=0
$$
である。ここで第3式 $t=4us$ を用いると,
$$ 1+3u-t=0
$$
だから,
$$ t=1+3u
$$
である。
一方,第2式より,
$$ 6(1-t)=1-u
$$
であるから,
$$ u=6t-5
$$
である。
これを $t=1+3u$ に代入すると,
$$ t=1+3(6t-5)
$$
より,
$$ t=1+18t-15
$$
したがって,
$$ 17t=14
$$
となる。よって,
$$ t=\frac{14}{17}
$$
である。
したがって,
$$ EQ:QC=t:(1-t)=\frac{14}{17}:\frac{3}{17}=14:3
$$
である。
次に $PQ:QR$ を求める。先ほど
$$ u=6t-5
$$
であったから,
$$ u=6\cdot \frac{14}{17}-5 =\frac{84}{17}-\frac{85}{17} =-\frac{1}{17}
$$
である。
$Q$ は
$$ \overrightarrow{OQ} =(1-u)\overrightarrow{OP}+u\overrightarrow{OR}
$$
で表され,$u=-\dfrac{1}{17}$ である。これは直線 $PR$ 上で,$P$ を基準にして $R$ と反対側に $Q$ があることを意味する。
実際,
$$ \overrightarrow{PQ} =u\overrightarrow{PR} =-\frac{1}{17}\overrightarrow{PR}
$$
であるから,
$$ PQ=\frac{1}{17}PR
$$
である。また,$P$ は $Q$ と $R$ の間にあるので,
$$ QR=QP+PR =\frac{1}{17}PR+PR =\frac{18}{17}PR
$$
となる。
よって,
$$ PQ:QR=1:18
$$
である。
解説
外分点を扱うときは,まず位置ベクトルで表してしまうのが最も安全である。この問題では
$$ D=2A,\quad E=3B,\quad F=4C
$$
のように,外分比の差が $1$ になるため,係数が非常に単純になる。
また,$Q$ が線分 $EC$ 上にあることから $0<t<1$ と置ける。一方,$R$ は「線分 $DF$ 上」ではなく「直線 $DF$ 上」であるため,パラメータ $s$ は任意の実数として扱う必要がある。実際,計算すると $s=-\dfrac{7}{2}$ となり,$R$ は線分 $DF$ の外側にある。
最後に注意すべき点は,$u=-\dfrac{1}{17}$ となるため,$Q$ は $P$ と $R$ の間ではなく,$P$ をはさんで $R$ と反対側にあることである。そのため,$PQ:QR$ は $1:17$ ではなく,$1:18$ になる。
答え
$$ EQ:QC=14:3
$$
$$ PQ:QR=1:18
$$