基礎問題集
数学C 空間ベクトル「球面の方程式」の問題3 解説
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解説
方針・初手
2つの円は、それぞれ「球面」と「平面」の交わりである。したがって、求める球面の方程式を
$$ x^2+y^2+z^2+lx+my+nz+p=0
$$
の形で考えるよりも、まず既知の球面の方程式に平面の方程式の定数倍を加えて、同じ交わりの円を保つ形を使うのが自然である。
解法1
まず、$C_1$ を含む球面を考える。
もとの球面
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-1)^2=10
$$
を展開すると、
$$ x^2+y^2+z^2-2x-4y-2z-4=0
$$
である。
$C_1$ はこの球面と平面 $z=0$ の交わりなので、この球面の方程式に $z$ の定数倍を加えても、$z=0$ 上では同じ円 $C_1$ を通る。よって、$C_1$ を含む球面は
$$ x^2+y^2+z^2-2x-4y-2z-4+\lambda z=0
$$
すなわち
$$ x^2+y^2+z^2-2x-4y+(\lambda-2)z-4=0
$$
と表せる。
次に、$C_2$ を含む球面を考える。
もとの球面
$$ x^2+y^2+(z-2)^2=16
$$
を展開すると、
$$ x^2+y^2+z^2-4z-12=0
$$
である。
$C_2$ はこの球面と平面
$$ x+2y+2z=4
$$
の交わりなので、この球面の方程式に $x+2y+2z-4$ の定数倍を加えても、$C_2$ 上では同じく成り立つ。よって、$C_2$ を含む球面は
$$ x^2+y^2+z^2-4z-12+\mu(x+2y+2z-4)=0
$$
と表せる。展開すると、
$$ x^2+y^2+z^2+\mu x+2\mu y+(-4+2\mu)z-12-4\mu=0
$$
である。
この球面が先ほどの $C_1$ を含む球面と一致するためには、各係数が一致すればよい。したがって、
$$ \mu=-2
$$
であり、このとき $y$ の係数も
$$ 2\mu=-4
$$
となって一致する。また、定数項は
$$ -12-4\mu=-12+8=-4
$$
となり、これも一致する。
$z$ の係数については、
$$ \lambda-2=-4+2\mu=-4-4=-8
$$
より、
$$ \lambda=-6
$$
である。
したがって、求める球面は
$$ x^2+y^2+z^2-2x-4y-8z-4=0
$$
である。
平方完成すると、
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-4)^2=25
$$
となる。
実際、この球面の左辺を
$$ F=x^2+y^2+z^2-2x-4y-8z-4
$$
とおく。
$C_1$ を定める球面の左辺を
$$ F_1=x^2+y^2+z^2-2x-4y-2z-4
$$
とすると、
$$ F=F_1-6z
$$
である。$C_1$ 上では $F_1=0,\ z=0$ だから、$F=0$ である。
また、$C_2$ を定める球面の左辺を
$$ F_2=x^2+y^2+z^2-4z-12
$$
とすると、
$$ F=F_2-2(x+2y+2z-4)
$$
である。$C_2$ 上では $F_2=0,\ x+2y+2z-4=0$ だから、$F=0$ である。
よって、$C_1$ と $C_2$ はともに同じ球面
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-4)^2=25
$$
上にある。
解法2
幾何的に球の中心を決めてもよい。
$C_1$ は
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-1)^2=10,\quad z=0
$$
で定まる。$z=0$ を代入すると、
$$ (x-1)^2+(y-2)^2=9
$$
となるので、$C_1$ は中心 $(1,2,0)$、半径 $3$ の円である。
この円を含む球面の中心は、平面 $z=0$ に垂直で円の中心 $(1,2,0)$ を通る直線上にある。したがって、その中心は
$$ (1,2,t)
$$
と表せる。
次に $C_2$ を見る。球面
$$ x^2+y^2+(z-2)^2=16
$$
の中心は $(0,0,2)$ である。また、
$$ 0+2\cdot 0+2\cdot 2=4
$$
より、この中心は平面 $x+2y+2z=4$ 上にある。したがって $C_2$ は中心 $(0,0,2)$、半径 $4$ の円である。
この円を含む球面の中心は、平面 $x+2y+2z=4$ に垂直で、円の中心 $(0,0,2)$ を通る直線上にある。この平面の法線ベクトルは $(1,2,2)$ なので、その中心は
$$ (0,0,2)+s(1,2,2)
$$
と表せる。
したがって、求める球面の中心は
$$ (1,2,t)=(0,0,2)+s(1,2,2)
$$
を満たす。成分を比較すると、
$$ s=1
$$
であり、
$$ t=2+2s=4
$$
となる。よって、中心は
$$ (1,2,4)
$$
である。
この中心から平面 $z=0$ までの距離は $4$ であり、$C_1$ の半径は $3$ である。したがって、球の半径 $R$ は
$$ R^2=4^2+3^2=25
$$
より、
$$ R=5
$$
である。
よって求める球面は
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-4)^2=25
$$
である。
解説
この問題の要点は、「同じ円を含む球面の族」をうまく扱うことである。
代数的には、球面と平面の交わりで定まる円に対して、球面の方程式に平面の方程式の定数倍を加えても、その交線上では値が変わらない。この性質を使うと、$C_1$ を含む球面の族と $C_2$ を含む球面の族をそれぞれ書き、係数比較だけで共通する球面を求められる。
幾何的には、円を含む球の中心は、その円の中心を通り円の存在する平面に垂直な直線上にある。この見方をすると、2本の直線の交点として球の中心が決まり、半径も直角三角形から求められる。
答え
$C_1$ と $C_2$ は同一球面上にある。
その球面の方程式は
$$ (x-1)^2+(y-2)^2+(z-4)^2=25
$$
である。