基礎問題集
数学C 空間ベクトル「球面の方程式」の問題8 解説
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解説
方針・初手
点 $R$ を $R=(x,y,0)$ とおく。$R$ が動く範囲を求めるには、直線 $PR$ が球面 $S$ と交わるための条件を調べればよい。
つまり、点 $P(1,0,2)$ と点 $R(x,y,0)$ を通る直線が、球面
$$ X^2+Y^2+(Z-1)^2=1
$$
と共有点をもつ条件を判別式で求める。
解法1
点 $R=(x,y,0)$ とする。直線 $PR$ 上の点を、実数 $t$ を用いて
$$ (X,Y,Z)=(1,0,2)+t{(x,y,0)-(1,0,2)}
$$
と表す。
したがって
$$ X=1+t(x-1),\quad Y=ty,\quad Z=2-2t
$$
である。
この点が球面 $S$ 上にあるための条件は
$$ X^2+Y^2+(Z-1)^2=1
$$
であるから、代入して
$$ {1+t(x-1)}^2+(ty)^2+(1-2t)^2=1
$$
を得る。
整理すると
$$ \left\{(x-1)^2+y^2+4\right\}t^2+(2x-6)t+1=0
$$
である。
直線 $PR$ が球面 $S$ と交わるためには、この $t$ の2次方程式が実数解をもてばよい。よって判別式を $D$ とすると、
$$ D\geqq 0
$$
が必要十分条件である。
ここで
$$ \begin{aligned} D &=(2x-6)^2-4\left\{(x-1)^2+y^2+4\right\} \\ &=4\left\{(x-3)^2-(x-1)^2-y^2-4\right\} \\ &=4(4-4x-y^2) \end{aligned}
$$
である。
したがって
$$ 4(4-4x-y^2)\geqq 0
$$
より
$$ y^2+4x\leqq 4
$$
を得る。
これは
$$ y^2\leqq 4(1-x)
$$
と書ける。
境界は放物線
$$ y^2=4(1-x)
$$
であり、これは頂点が $(1,0)$、軸が $x$ 軸、左向きに開く放物線である。
よって $R$ の動く範囲は、平面 $z=0$ 上でこの放物線を含む左側の領域である。
なお、問題では $Q=(0,0,2)$ を除いている。この点と $P(1,0,2)$ を通る直線は $z=2$ 上の直線であり、平面 $z=0$ と交わらない。そのため $R$ は定まらず、除外条件と整合する。一方、上で得た有限の点 $R$ に対応する直線 $PR$ は $z=0$ と交わるので、この除外点によって上の領域から追加で取り除かれる点はない。
解説
この問題は、球面上の点を直接動かすよりも、先に平面 $z=0$ 上の点 $R=(x,y,0)$ を固定し、その点が実現可能かを判定する方が処理しやすい。
点 $R$ が実現できることは、直線 $PR$ が球面 $S$ と交わることと同値である。したがって、直線の媒介変数表示を球面の方程式に代入し、得られる2次方程式が実数解をもつ条件を調べればよい。
境界は直線 $PR$ が球面に接するときであり、その像が放物線
$$ y^2=4(1-x)
$$
になる。内部側、すなわち $y^2<4(1-x)$ の点では直線が球面と2点で交わり、境界上では接する。
図示するときは、$xy$ 平面上に頂点 $(1,0)$、軸が $x$ 軸、左向きに開く放物線 $y^2=4(1-x)$ を描き、その放物線を含む左側の領域を塗ればよい。
答え
$$ \boxed{y^2+4x\leqq 4}
$$
すなわち、平面 $z=0$ 上で
$$ \boxed{R=(x,y,0),\quad y^2\leqq 4(1-x)}
$$
を満たす範囲である。
境界は放物線
$$ \boxed{y^2=4(1-x)}
$$
であり、頂点 $(1,0)$、軸は $x$ 軸、左向きに開く。この放物線を含む左側の領域が $R$ の動く範囲である。