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数学C 空間ベクトル「球面の方程式」の問題9 解説
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解説
方針・初手
$S_1$ と $S_2$ の共通部分 $C$ は、2つの球面の交線である円である。
したがって、$S_1$ との共通部分が同じ円 $C$ になる球面は、その中心が $S_1, S_2$ の中心を結ぶ直線上にあり、かつその円 $C$ を通る球面である。まず円 $C$ の中心と半径を求める。
解法1
$S_1, S_2$ の中心と半径をそれぞれ
$$ A=(1,1,1),\quad R_1=\sqrt{7}
$$
$$ B=(2,3,3),\quad R_2=1
$$
とする。
中心間距離は
$$ AB=\sqrt{(2-1)^2+(3-1)^2+(3-1)^2}=3
$$
である。
$C$ は $S_1$ と $S_2$ の交円であるから、その中心 $H$ は直線 $AB$ 上にある。$A$ から $H$ までの距離を $AH=d$ とすると、2球面の交円の性質より
$$ d=\frac{R_1^2-R_2^2+AB^2}{2AB} =\frac{7-1+9}{2\cdot 3} =\frac{5}{2}
$$
である。
また、
$$ \overrightarrow{AB}=(1,2,2)
$$
であり、$AB=3$ だから、
$$ \overrightarrow{AH} = \frac{5}{2}\cdot \frac{1}{3}(1,2,2)
\left(\frac{5}{6},\frac{5}{3},\frac{5}{3}\right)
$$
となる。よって
$$ H =
(1,1,1)+\left(\frac{5}{6},\frac{5}{3},\frac{5}{3}\right)
\left(\frac{11}{6},\frac{8}{3},\frac{8}{3}\right)
$$
である。
次に、交円 $C$ の半径を $\rho$ とする。$S_1$ の半径は $\sqrt{7}$ で、$AH=\dfrac{5}{2}$ だから、
$$ \begin{aligned} \rho^2 &= R_1^2-AH^2\\ &= 7-\left(\frac{5}{2}\right)^2\\ &= 7-\frac{25}{4}\\ &= \frac{3}{4} \end{aligned} $$
より、
$$ \rho=\frac{\sqrt{3}}{2}
$$
である。
$S_1$ との共通部分が $C$ となる球面の中心を $P$、半径を $r$ とする。この球面は円 $C$ を通るので、中心 $P$ は円 $C$ の平面に垂直な直線上、すなわち直線 $AB$ 上にある。
また、$P$ から円 $C$ の中心 $H$ までの距離を $PH=t$ とすれば、直角三角形より
$$ r^2=\rho^2+t^2 = \frac{3}{4}+t^2
$$
である。
したがって、半径 $r$ が最小となるのは $t=0$、すなわち中心が $H$ に一致するときである。このとき
$$ r=\rho=\frac{\sqrt{3}}{2}
$$
である。
よって、半径が最小となる球面は
$$ \left(x-\frac{11}{6}\right)^2 + \left(y-\frac{8}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{8}{3}\right)^2 = \frac{3}{4}
$$
である。
次に、半径が $\sqrt{3}$ となる球面を求める。
このとき
$$ r^2=3
$$
であるから、
$$ 3=\frac{3}{4}+t^2
$$
より、
$$ t^2=\frac{9}{4}
$$
となる。したがって
$$ t=\pm \frac{3}{2}
$$
である。
直線 $AB$ 方向の単位ベクトルは
$$ \frac{1}{3}(1,2,2)
$$
であるから、中心 $P$ は
$$ P =
H \pm \frac{3}{2}\cdot \frac{1}{3}(1,2,2)
H \pm \left(\frac{1}{2},1,1\right)
$$
である。
よって、2つの中心は
$$ \left(\frac{11}{6},\frac{8}{3},\frac{8}{3}\right) + \left(\frac{1}{2},1,1\right) = \left(\frac{7}{3},\frac{11}{3},\frac{11}{3}\right)
$$
および
$$ \begin{aligned} \left(\frac{11}{6},\frac{8}{3},\frac{8}{3}\right) &= \left(\frac{1}{2},1,1\right) \\ \left(\frac{4}{3},\frac{5}{3},\frac{5}{3}\right) \end{aligned} $$
である。
したがって、半径が $\sqrt{3}$ となる球面は
$$ \left(x-\frac{7}{3}\right)^2 + \left(y-\frac{11}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{11}{3}\right)^2 = 3
$$
および
$$ \left(x-\frac{4}{3}\right)^2 + \left(y-\frac{5}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{5}{3}\right)^2 = 3
$$
である。
解説
2つの球面の共通部分は、一般に円になる。この円の中心は2つの球面の中心を結ぶ直線上にあり、円の平面はその直線に垂直である。
この問題では、$S_1$ との共通部分が同じ円 $C$ になる球面を考えるので、その球面の中心は必ず交円 $C$ の中心を通り、交円の平面に垂直な直線上にある。したがって、中心を円 $C$ の中心 $H$ からどれだけ離すかだけで球面が決まる。
半径は
$$ r^2=\rho^2+t^2
$$
で決まるため、最小半径は $t=0$ のときであり、半径 $\sqrt{3}$ の球面は $t=\pm \dfrac{3}{2}$ に対応する2つである。
答え
**(1)**
$$ \left(x-\frac{11}{6}\right)^2 + \left(y-\frac{8}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{8}{3}\right)^2 = \frac{3}{4}
$$
**(2)**
$$ \left(x-\frac{7}{3}\right)^2 + \left(y-\frac{11}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{11}{3}\right)^2 = 3
$$
$$ \left(x-\frac{4}{3}\right)^2 + \left(y-\frac{5}{3}\right)^2 + \left(z-\frac{5}{3}\right)^2 = 3
$$