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数学C 式と曲線「楕円」の問題7 解説
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解説
方針・初手
楕円の焦点が $F(4,0),F'(-4,0)$ であり、長半径が $5$ であることを使う。楕円上の点 $P$ については焦点からの距離の和が一定である。
また、$OP=a$ より、$P(x,y)$ とおけば $x^2+y^2=a^2$ である。これを $PF^2+PF'^2$ の計算に使う。
解法1
$P(x,y)$ とおく。ただし $P$ は第1象限にあるから、$x>0,\ y>0$ である。
楕円
$$ \frac{x^2}{25}+\frac{y^2}{9}=1
$$
は長半径 $5$、短半径 $3$ の楕円であり、焦点は $F(4,0),F'(-4,0)$ である。
楕円の定義より、楕円上の任意の点 $P$ に対して
$$ PF+PF'=2\cdot 5=10
$$
である。したがって、(1) の答えは
$$ PF+PF'=10
$$
である。
次に、
$$ PF^2=(x-4)^2+y^2,\qquad PF'^2=(x+4)^2+y^2
$$
であるから、
$$ \begin{aligned} PF^2+PF'^2 &=(x-4)^2+y^2+(x+4)^2+y^2\\ &=2x^2+2y^2+32\\ &=2(x^2+y^2)+32. \end{aligned}
$$
ここで $OP=a$ より $x^2+y^2=a^2$ である。よって
$$ PF^2+PF'^2=2a^2+32
$$
である。
さらに、(1) より $PF+PF'=10$ だから、
$$ (PF+PF')^2=100
$$
である。一方、
$$ (PF+PF')^2=PF^2+PF'^2+2PF\cdot PF'
$$
なので、
$$ 100=(2a^2+32)+2PF\cdot PF'
$$
となる。したがって、
$$ PF\cdot PF'=34-a^2
$$
である。
次に、$\angle FPF'=\dfrac{\pi}{3}$ とする。三角形 $FPF'$ において、余弦定理を用いる。$FF'=8$ であり、$\cos\dfrac{\pi}{3}=\dfrac12$ だから、
$$ FF'^2=PF^2+PF'^2-2PF\cdot PF'\cos\frac{\pi}{3}
$$
より、
$$ 64=(2a^2+32)-PF\cdot PF'
$$
である。ここに $PF\cdot PF'=34-a^2$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} 64&=2a^2+32-(34-a^2)\\ &=3a^2-2. \end{aligned}
$$
よって、
$$ 3a^2=66
$$
であり、
$$ a^2=22
$$
となる。$a=OP>0$ だから、
$$ a=\sqrt{22}
$$
である。
このとき、
$$ PF+PF'=10,\qquad PF\cdot PF'=34-22=12
$$
である。したがって、$PF,PF'$ は
$$ t^2-10t+12=0
$$
の2つの解である。
これを解くと、
$$ t=5\pm \sqrt{13}
$$
である。$P$ は第1象限にあり、$F(4,0)$ の方が $F'(-4,0)$ より近いので、
$$ PF=5-\sqrt{13},\qquad PF'=5+\sqrt{13}
$$
である。
座標を求めるために、距離の2乗の差を用いる。
$$ \begin{aligned} PF^2-PF'^2 &={(x-4)^2+y^2}-{(x+4)^2+y^2}\\ &=-16x. \end{aligned}
$$
一方、
$$ \begin{aligned} PF^2-PF'^2 &=(5-\sqrt{13})^2-(5+\sqrt{13})^2\\ &=-20\sqrt{13}. \end{aligned}
$$
したがって、
$$ -16x=-20\sqrt{13}
$$
より、
$$ x=\frac{5\sqrt{13}}{4}
$$
である。
また $OP^2=a^2=22$ だから、
$$ x^2+y^2=22
$$
である。よって、
$$ \begin{aligned} y^2 &=22-\left(\frac{5\sqrt{13}}{4}\right)^2\\ &=22-\frac{325}{16}\\ &=\frac{352-325}{16}\\ &=\frac{27}{16}. \end{aligned}
$$
$P$ は第1象限にあるから $y>0$ であり、
$$ y=\frac{3\sqrt{3}}{4}
$$
である。
したがって、
$$ P\left(\frac{5\sqrt{13}}{4},\frac{3\sqrt{3}}{4}\right)
$$
である。
解説
この問題では、楕円の定義である「焦点からの距離の和が一定」をまず使うのが最も自然である。
(2) では、$PF^2+PF'^2$ を直接座標で計算すると、$x$ の一次の項が打ち消えて $x^2+y^2$ の形が現れる。ここで $OP=a$ という条件が効いてくる。
(3) では、三角形 $FPF'$ に余弦定理を用いる。$PF+PF'$、$PF^2+PF'^2$、$PF\cdot PF'$ がすでに $a$ で表されているため、角の条件から $a$ を決定できる。
答え
**(1)**
$$ PF+PF'=10
$$
**(2)**
$$ PF^2+PF'^2=2a^2+32
$$
$$ PF\cdot PF'=34-a^2
$$
**(3)**
$$ a=\sqrt{22}
$$
$$ P\left(\frac{5\sqrt{13}}{4},\frac{3\sqrt{3}}{4}\right)
$$