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数学C 式と曲線「楕円」の問題10 解説
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解説
方針・初手
回転によって得られる曲線は、点の座標を逆回転して元の曲線の方程式に代入すればよい。
また、楕円の外部の点から引いた2本の接線が直交する条件は、外部点からの接線対の方程式を用いて調べる。曲線 $C_2$ は標準形に近い形になるため、まず $C_2$ について処理し、$C_1$ については回転が角度と距離を保つことを利用する。
解法1
**(1)**
曲線 $C_1$ 上の点を $(X,Y)$ とし、これを原点を中心に反時計回りに $30^\circ$ 回転して得られる点を $(x,y)$ とする。
このとき
$$ \begin{pmatrix} x\\ y \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} \cos 30^\circ & -\sin 30^\circ\\ \sin 30^\circ & \cos 30^\circ \end{pmatrix} \begin{pmatrix} X\\ Y \end{pmatrix}
$$
であるから、逆に
$$ \begin{aligned} X&=\frac{\sqrt{3}}{2}x+\frac{1}{2}y,\\ Y&=-\frac{1}{2}x+\frac{\sqrt{3}}{2}y \end{aligned}
$$
となる。
これを $C_1$ の方程式
$$ 3X^2+2\sqrt{3}XY+5Y^2=24
$$
に代入する。
$$ \begin{aligned} &3\left(\frac{\sqrt{3}}{2}x+\frac{1}{2}y\right)^2 +2\sqrt{3}\left(\frac{\sqrt{3}}{2}x+\frac{1}{2}y\right) \left(-\frac{1}{2}x+\frac{\sqrt{3}}{2}y\right) +5\left(-\frac{1}{2}x+\frac{\sqrt{3}}{2}y\right)^2\\ &=2x^2+6y^2 \end{aligned}
$$
したがって、$C_2$ の方程式は
$$ 2x^2+6y^2=24
$$
すなわち
$$ x^2+3y^2=12
$$
である。
**(2)**
点 $(1,3)$ を通る直線を
$$ y-3=m(x-1)
$$
とおく。すなわち
$$ y=mx+3-m
$$
である。
これを $C_2:x^2+3y^2=12$ に代入すると、
$$ x^2+3(mx+3-m)^2=12
$$
となる。この直線が接線であるためには、この $x$ についての2次方程式が重解をもてばよい。
判別式を計算すると、
$$ \Delta=12(m+1)(11m-5)
$$
である。よって
$$ 12(m+1)(11m-5)=0
$$
より
$$ m=-1,\quad m=\frac{5}{11}
$$
を得る。
$m=-1$ のとき、
$$ y-3=-(x-1)
$$
より
$$ x+y-4=0
$$
である。
$m=\dfrac{5}{11}$ のとき、
$$ y-3=\frac{5}{11}(x-1)
$$
より
$$ 5x-11y+28=0
$$
である。
なお、点 $(1,3)$ を通る鉛直線 $x=1$ は $C_2$ と2点で交わるので、接線ではない。
したがって、求める接線は
$$ x+y-4=0,\quad 5x-11y+28=0
$$
である。
**(3)**
$C_2$ の外部の点を $P(p,q)$ とする。
$C_2$ は
$$ S=x^2+3y^2-12=0
$$
と表される。点 $P(p,q)$ から $C_2$ に引いた2本の接線の方程式は、接線対の公式より
$$ (px+3qy-12)^2=(p^2+3q^2-12)(x^2+3y^2-12)
$$
である。
点 $P$ を原点とする局所座標を
$$ x=p+X,\quad y=q+Y
$$
とおく。このとき、上の接線対の方程式は
$$ (pX+3qY)^2-(p^2+3q^2-12)(X^2+3Y^2)=0
$$
となる。
展開して整理すると、
$$ (12-3q^2)X^2+6pqXY+(36-3p^2)Y^2=0
$$
である。
一般に、原点を通る2直線
$$ AX^2+2HXY+BY^2=0
$$
が直交するための条件は
$$ A+B=0
$$
である。
したがって、ここでは
$$ (12-3q^2)+(36-3p^2)=0
$$
となればよい。これを整理して
$$ p^2+q^2=16
$$
を得る。
また、この円上の点について
$$ \begin{aligned} p^2+3q^2-12 &= (p^2+q^2)-16+2q^2+4\\ &= 2q^2+4>0 \end{aligned} $$
であるから、確かに $C_2$ の外部の点である。
よって、点 $P$ の軌跡は
$$ x^2+y^2=16
$$
である。
**(4)**
$C_2$ は $C_1$ を原点を中心に反時計回りに $30^\circ$ 回転して得られる曲線である。
点 $Q$ を同じ回転で点 $P$ に移すと、$Q$ から $C_1$ に引いた接線は、$P$ から $C_2$ に引いた接線に移る。回転は角度を保つので、2本の接線が直交する条件も保たれる。
したがって、$P$ の軌跡が
$$ x^2+y^2=16
$$
であることから、$Q$ の軌跡も原点を中心とする半径 $4$ の円である。
回転は原点からの距離を保つので、点 $Q=(x,y)$ の軌跡は
$$ x^2+y^2=16
$$
である。
解説
この問題の中心は、2次曲線の回転と、楕円に対する接線対の扱いである。
**(1)**
では、図形を反時計回りに回転させるので、回転後の座標を元の座標に戻してから代入する点が重要である。ここで直接回転後の式を作ると、符号を誤りやすい。
**(3)**
では、楕円
$$ x^2+3y^2=12
$$
に対して、外部点から引いた接線対を1つの2次方程式として表し、その2直線が直交する条件を使う。結果として、接線が直交する外部点の軌跡は円になる。
**(4)**
は (3) の結果を回転で戻すだけでよい。回転は角度と距離を保つため、直交条件も円の方程式も保たれる。
答え
**(1)**
$$ C_2:\ x^2+3y^2=12
$$
**(2)**
$$ x+y-4=0,\quad 5x-11y+28=0
$$
**(3)**
$$ x^2+y^2=16
$$
**(4)**
$$ x^2+y^2=16
$$