基礎問題集
数学C 式と曲線「楕円」の問題17 解説
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解説
方針・初手
点 $Q$ は直線 $C_2$ 上を自由に動けるので、点 $P$ を固定したときの線分 $PQ$ の最小値は、点 $P$ から直線 $C_2$ までの距離である。
したがって、曲線 $C_1$ 上の点から直線 $C_2$ までの距離の最小値を求めればよい。
解法1
直線 $C_2$ は
$$ y=2ax-3a
$$
より、
$$ 2ax-y-3a=0
$$
と書ける。
点 $P=(x,y)$ からこの直線までの距離は
$$ \frac{|2ax-y-3a|}{\sqrt{(2a)^2+(-1)^2}} = \frac{|2ax-y-3a|}{\sqrt{4a^2+1}}
$$
である。
ここで $P$ は $C_1$ 上の点なので、
$$ x^2+\frac{y^2}{a^2}=1
$$
を満たす。$a>0$ より、媒介変数表示
$$ x=\cos\theta,\qquad y=a\sin\theta
$$
とおける。
このとき、分子は
$$ |2a\cos\theta-a\sin\theta-3a| = a|2\cos\theta-\sin\theta-3|
$$
となる。
ここで
$$ 2\cos\theta-\sin\theta
$$
の最大値は
$$ \sqrt{2^2+(-1)^2}=\sqrt5
$$
である。したがって
$$ -\sqrt5\le 2\cos\theta-\sin\theta\le \sqrt5
$$
である。
また $\sqrt5<3$ だから、
$$ 2\cos\theta-\sin\theta-3<0
$$
が常に成り立つ。よって
$$ |2\cos\theta-\sin\theta-3| = 3-2\cos\theta+\sin\theta
$$
である。
これを最小にするには、$2\cos\theta-\sin\theta$ を最大にすればよい。その最大値は $\sqrt5$ であるから、
$$ \min |2\cos\theta-\sin\theta-3| = 3-\sqrt5
$$
となる。
したがって、求める最小値は
$$ f(a)=\frac{a(3-\sqrt5)}{\sqrt{4a^2+1}}
$$
である。
次に極限を求める。
$$ f(a)=\frac{a(3-\sqrt5)}{\sqrt{4a^2+1}} = \frac{3-\sqrt5}{\sqrt{4+\frac{1}{a^2}}}
$$
であるから、
$$ \lim_{a\to\infty}f(a) = \frac{3-\sqrt5}{2}
$$
である。
解説
この問題は、点と直線の距離に帰着するのが初手である。点 $Q$ が直線上を自由に動けるため、点 $P$ を固定すれば、$PQ$ の最小値は垂線の長さになる。
あとは楕円上で一次式 $2ax-y-3a$ の絶対値を最小化する問題になる。楕円を
$$ x=\cos\theta,\qquad y=a\sin\theta
$$
とおくと、三角関数の一次結合 $2\cos\theta-\sin\theta$ の最大値を用いるだけで処理できる。
注意すべき点は、直線と楕円が交わるかどうかである。もし交われば最小距離は $0$ になる。しかし本問では
$$ 2\cos\theta-\sin\theta\le \sqrt5<3
$$
より、$2\cos\theta-\sin\theta-3=0$ となることはなく、交点は存在しない。
答え
**(1)**
$$ f(a)=\frac{a(3-\sqrt5)}{\sqrt{4a^2+1}}
$$
**(2)**
$$ \lim_{a\to\infty}f(a)=\frac{3-\sqrt5}{2}
$$