基礎問題集
数学C 式と曲線「双曲線」の問題4 解説
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解説
方針・初手
接線の傾きは微分で求め,法線の傾きはその負の逆数を用いる。
円との共有点については,双曲線上の点を $(x,\frac{1}{x})$ とおき,中心 $Q(q,-q)$ からの距離を調べる。式の中に $x-\frac{1}{x}$ が自然に現れることが重要である。
解法1
$C_1:y=\frac{1}{x}$ より,
$$ \frac{dy}{dx}=-\frac{1}{x^2}
$$
である。したがって,点 $P\left(p,\frac{1}{p}\right)$ における接線の傾きは
$$ -\frac{1}{p^2}
$$
である。
よって法線の傾きはその負の逆数であるから,
$$ p^2
$$
である。したがって,法線の方程式は
$$ y-\frac{1}{p}=p^2(x-p)
$$
すなわち
$$ y=p^2x-p^3+\frac{1}{p}
$$
である。
次に,円 $C_2$ と $C_1$ の共有点を考える。$C_1$ 上の点を
$$ \left(x,\frac{1}{x}\right) \quad (x\neq 0)
$$
とおくと,この点が中心 $Q(q,-q)$,半径 $r$ の円 $C_2$ 上にある条件は
$$ (x-q)^2+\left(\frac{1}{x}+q\right)^2=r^2
$$
である。
左辺を整理すると,
$$ \begin{aligned} (x-q)^2+\left(\frac{1}{x}+q\right)^2 &=x^2+\frac{1}{x^2}-2qx+\frac{2q}{x}+2q^2 \\ &=x^2+\frac{1}{x^2}-2q\left(x-\frac{1}{x}\right)+2q^2 \end{aligned}
$$
となる。
ここで
$$ u=x-\frac{1}{x}
$$
とおくと,
$$ x^2+\frac{1}{x^2}=\left(x-\frac{1}{x}\right)^2+2=u^2+2
$$
であるから,
$$ r^2=u^2-2qu+2q^2+2
$$
すなわち
$$ r^2=(u-q)^2+q^2+2
$$
となる。
また,任意の実数 $u$ に対して
$$ x-\frac{1}{x}=u
$$
は
$$ x^2-ux-1=0
$$
となり,判別式は
$$ u^2+4>0
$$
である。したがって,1つの実数 $u$ に対して,$C_1$ 上の点はちょうど2個対応する。
よって,$C_1$ と $C_2$ がちょうど2個の共有点をもつためには,$u$ の値がちょうど1個に定まればよい。
式
$$ r^2=(u-q)^2+q^2+2
$$
は
$$ (u-q)^2=r^2-q^2-2
$$
と書ける。実数 $u$ の解がちょうど1個であるための条件は
$$ r^2-q^2-2=0
$$
である。
したがって,
$$ r^2=q^2+2
$$
であり,半径 $r$ は正であるから,
$$ r=\sqrt{q^2+2}
$$
である。
解法2
(1) の法線を用いて考える。
円 $C_2$ が $C_1$ とちょうど2個の共有点をもつとき,その2点は接点として現れる。このとき,円の中心 $Q(q,-q)$ は,接点における $C_1$ の法線上にある。
点 $P\left(p,\frac{1}{p}\right)$ における法線は
$$ y-\frac{1}{p}=p^2(x-p)
$$
である。ここに $Q(q,-q)$ を代入すると,
$$ -q-\frac{1}{p}=p^2(q-p)
$$
となる。
これを整理すると,
$$ -q-\frac{1}{p}=p^2q-p^3
$$
より,
$$ p^3-\frac{1}{p}=q(p^2+1)
$$
である。両辺を整理して,
$$ q=\frac{p^3-\frac{1}{p}}{p^2+1} =\frac{p^4-1}{p(p^2+1)} =\frac{(p^2-1)(p^2+1)}{p(p^2+1)} =p-\frac{1}{p}
$$
を得る。
したがって接点の $p$ は
$$ p-\frac{1}{p}=q
$$
を満たす。この方程式は
$$ p^2-qp-1=0
$$
であり,判別式は
$$ q^2+4>0
$$
であるから,実数解をちょうど2個もつ。
このとき半径 $r$ は,中心 $Q(q,-q)$ と接点 $P\left(p,\frac{1}{p}\right)$ の距離である。$q=p-\frac{1}{p}$ を用いると,
$$ p-q=\frac{1}{p}
$$
かつ
$$ \frac{1}{p}+q=p
$$
であるから,
$$ r^2=\left(p-q\right)^2+\left(\frac{1}{p}+q\right)^2 =\frac{1}{p^2}+p^2
$$
である。
一方,
$$ q=p-\frac{1}{p}
$$
より,
$$ q^2=p^2-2+\frac{1}{p^2}
$$
である。したがって,
$$ p^2+\frac{1}{p^2}=q^2+2
$$
となるので,
$$ r^2=q^2+2
$$
である。
よって,
$$ r=\sqrt{q^2+2}
$$
である。
解説
この問題の中心は,$C_1:y=\frac{1}{x}$ 上の点を $(x,\frac{1}{x})$ とおいたとき,中心 $Q(q,-q)$ からの距離が $x-\frac{1}{x}$ だけで整理できる点である。
また,$x-\frac{1}{x}=u$ とおくと,1つの $u$ に対して $C_1$ 上の点が必ず2個対応する。したがって,円との共有点がちょうど2個になる条件は,$u$ の解がちょうど1個になる条件に帰着される。
(1) の法線を使う解法では,円の中心が接点における法線上にあることを利用する。こちらは問題の誘導に沿った解法である。
答え
**(1)**
$$ y-\frac{1}{p}=p^2(x-p)
$$
すなわち
$$ y=p^2x-p^3+\frac{1}{p}
$$
**(2)**
$$ r=\sqrt{q^2+2}
$$