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数学C 式と曲線「放物線」の問題2 解説
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解説
方針・初手
円の中心は $x$ 軸上にあるので、中心を $(a,0)$ とおく。放物線 $y^2=4kx$ の焦点は $(k,0)$ であるから、この点を通る円の方程式は $a$ を用いて表せる。
共有点で接線が一致する条件は、「その共有点での放物線の接線」と「円の接線」が同じになることである。放物線上の点を媒介変数で表し、円の半径が接線に垂直であることを用いる。
解法1
放物線
$$ y^2=4kx
$$
の焦点は $(k,0)$ である。
円の中心を $(a,0)$ とおくと、この円は焦点 $(k,0)$ を通るから、半径は $|a-k|$ である。したがって円の方程式は
$$ (x-a)^2+y^2=(a-k)^2
$$
と表せる。
放物線上の点を
$$ P=(kt^2,2kt)
$$
とおく。この点における放物線の接線は
$$ ty=x+kt^2
$$
である。
まず、$t=0$ の場合を考える。このとき $P=(0,0)$ であり、放物線の接線は
$$ x=0
$$
である。円も $P=(0,0)$ を通る必要があるので、
$$ a^2=(a-k)^2
$$
より
$$ a=\frac{k}{2}
$$
を得る。したがって、このときの円は
$$ \left(x-\frac{k}{2}\right)^2+y^2=\left(\frac{k}{2}\right)^2
$$
であり、整理すると
$$ x^2+y^2-kx=0
$$
である。この円の中心は $\left(\frac{k}{2},0\right)$ であり、点 $(0,0)$ における半径は $x$ 軸方向であるから、接線は $x=0$ となり、放物線の接線と一致する。
次に、$t\ne 0$ の場合を考える。
点 $P=(kt^2,2kt)$ における接線の方向ベクトルは $(t,1)$ とみなせる。一方、円の中心 $(a,0)$ から点 $P$ へ向かう半径ベクトルは
$$ (kt^2-a,2kt)
$$
である。
円の接線は半径に垂直であるから、接線が一致するための条件は
$$ (kt^2-a,2kt)\cdot (t,1)=0
$$
である。これより
$$ (kt^2-a)t+2kt=0
$$
となる。$t\ne 0$ であるから、両辺を $t$ で割って
$$ kt^2-a+2k=0
$$
すなわち
$$ a=k(t^2+2)
$$
を得る。
さらに、点 $P$ が円上にある必要があるので、
$$ (kt^2-a)^2+(2kt)^2=(a-k)^2
$$
である。ここに $a=k(t^2+2)$ を代入すると、
$$ {-2k}^2+4k^2t^2={k(t^2+1)}^2
$$
すなわち
$$ 4k^2(1+t^2)=k^2(t^2+1)^2
$$
である。$k>0$ かつ $t^2+1>0$ より、
$$ 4=t^2+1
$$
したがって
$$ t^2=3
$$
となる。
このとき
$$ a=k(3+2)=5k
$$
であるから、円の方程式は
$$ (x-5k)^2+y^2=(5k-k)^2
$$
すなわち
$$ (x-5k)^2+y^2=16k^2
$$
である。
対応する接点は
$$ t=\pm\sqrt{3}
$$
より
$$ P=(3k,\pm 2\sqrt{3}k)
$$
である。
したがって、求める円は
$$ x^2+y^2-kx=0
$$
および
$$ (x-5k)^2+y^2=16k^2
$$
である。
次に、それぞれの共通接線を求める。
円
$$ x^2+y^2-kx=0
$$
は放物線と点 $(0,0)$ で接し、そのときの共通接線は
$$ x=0
$$
である。
また、円
$$ (x-5k)^2+y^2=16k^2
$$
については、接点に対応する媒介変数が $t=\pm\sqrt{3}$ である。放物線の接線の式
$$ ty=x+kt^2
$$
に代入する。
**(i)**
$t=\sqrt{3}$ のとき
$$ \sqrt{3}y=x+3k
$$
より
$$ x-\sqrt{3}y+3k=0
$$
である。
**(ii)**
$t=-\sqrt{3}$ のとき
$$ -\sqrt{3}y=x+3k
$$
より
$$ x+\sqrt{3}y+3k=0
$$
である。
したがって、この円と放物線の共通接線は
$$ x-\sqrt{3}y+3k=0,\qquad x+\sqrt{3}y+3k=0
$$
である。
解説
この問題では、円を一般形で置くよりも、中心が $x$ 軸上にあり焦点を通るという条件から
$$ (x-a)^2+y^2=(a-k)^2
$$
と置くのが自然である。
また、放物線 $y^2=4kx$ では、点 $(kt^2,2kt)$ と接線 $ty=x+kt^2$ を用いると、接点と接線を同時に扱える。ただし $t=0$ は頂点であり、接線が $x=0$ になるため、$t\ne 0$ の場合と分けて考える必要がある。
特にこの問題では、頂点で接する円
$$ x^2+y^2-kx=0
$$
を落としやすい。$t\ne 0$ の計算だけで進めると、もう一つの円
$$ (x-5k)^2+y^2=16k^2
$$
しか得られないので注意が必要である。
答え
**(1)**
求める円は
$$ x^2+y^2-kx=0
$$
および
$$ (x-5k)^2+y^2=16k^2
$$
である。
**(2)**
それぞれの共通接線は、円 $x^2+y^2-kx=0$ に対して
$$ x=0
$$
であり、円 $(x-5k)^2+y^2=16k^2$ に対して
$$ x-\sqrt{3}y+3k=0,\qquad x+\sqrt{3}y+3k=0
$$
である。