基礎問題集
数学C 式と曲線「媒介変数関数」の問題2 解説
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解説
方針・初手
媒介変数を直接消去するより、$x-1$ と $y-1$ を見ると分母 $1+t^2$ がそろう。まず
$$ x-1=\frac{4t}{1+t^2},\qquad y-1=\frac{2}{1+t^2}
$$
と変形し、ここから楕円の方程式を導く。
解法1
まず、与えられた式から
$$ x-1=\frac{4t}{1+t^2}
$$
また
$$ y-1=\frac{3+t^2}{1+t^2}-1=\frac{2}{1+t^2}
$$
である。
したがって
$$ x-1=2t(y-1)
$$
が成り立つ。一方、
$$ y-2=\frac{3+t^2}{1+t^2}-2=\frac{1-t^2}{1+t^2}
$$
である。
ここで
$$ \frac{x-1}{2}=\frac{2t}{1+t^2},\qquad y-2=\frac{1-t^2}{1+t^2}
$$
となるので、両辺を平方して加えると
$$ \left(\frac{x-1}{2}\right)^2+(y-2)^2 = \left(\frac{2t}{1+t^2}\right)^2+ \left(\frac{1-t^2}{1+t^2}\right)^2
$$
である。右辺は
$$ \begin{aligned} \frac{4t^2+(1-t^2)^2}{(1+t^2)^2} &= \frac{4t^2+1-2t^2+t^4}{(1+t^2)^2}\\ &= \frac{(1+t^2)^2}{(1+t^2)^2} \end{aligned} =1
$$
となる。よって
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1
$$
を得る。
ただし、$t$ は実数であるから
$$ y-1=\frac{2}{1+t^2}>0
$$
であり、$y=1$ は実現しない。楕円
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1
$$
のうち、点 $(1,1)$ は含まれない。
したがって、曲線 $C$ は
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1,\qquad y>1
$$
で表される。
次に概形を考える。この楕円は中心が $(1,2)$、長半径が $2$、短半径が $1$ で、長軸は $x$ 軸に平行である。
主な点は
$$ t=0\quad\text{のとき}\quad (x,y)=(1,3)
$$
$$ t=1\quad\text{のとき}\quad (x,y)=(3,2)
$$
$$ t=-1\quad\text{のとき}\quad (x,y)=(-1,2)
$$
である。また、
$$ \lim_{t\to \pm\infty}x=1,\qquad \lim_{t\to \pm\infty}y=1
$$
であるから、点 $(1,1)$ に近づくが、その点は曲線上にはない。
よって、概形は中心 $(1,2)$、横半径 $2$、縦半径 $1$ の楕円で、下端点 $(1,1)$ を除いたものである。
最後に、距離の和が一定となる $2$ 定点を求める。
楕円
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1
$$
は、中心 $(1,2)$、長半径 $a=2$、短半径 $b=1$ の楕円である。長軸は $x$ 軸に平行なので、焦点は中心から左右に距離 $c$ だけ離れた点である。
楕円の焦点距離について
$$ c^2=a^2-b^2
$$
であるから、
$$ c^2=2^2-1^2=3
$$
より
$$ c=\sqrt{3}
$$
である。
したがって、求める $2$ 定点は
$$ F(1+\sqrt{3},2),\qquad F'(1-\sqrt{3},2)
$$
である。このとき、曲線 $C$ 上の任意の点から $F,F'$ までの距離の和は
$$ 2a=4
$$
で一定となる。
解説
この問題の要点は、媒介変数表示を見て、単に $t$ を解いて代入するのではなく、三角関数型の恒等式
$$ \left(\frac{2t}{1+t^2}\right)^2+\left(\frac{1-t^2}{1+t^2}\right)^2=1
$$
を利用することである。
$x-1$ と $y-2$ を作ると、楕円の標準形が自然に現れる。特に、得られた方程式だけを見ると楕円全体に見えるが、実際には $y=1$ が実現しないため、下端点 $(1,1)$ を除く必要がある。
焦点は楕円の標準形から決まる。長軸が横方向なので、焦点は中心 $(1,2)$ から左右に $\sqrt{3}$ だけ離れた点になる。
答え
**(1)**
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1,\qquad y>1
$$
すなわち、楕円
$$ \frac{(x-1)^2}{4}+(y-2)^2=1
$$
から下端点 $(1,1)$ を除いた曲線である。
**(2)**
中心 $(1,2)$、横半径 $2$、縦半径 $1$ の楕円で、下端点 $(1,1)$ を除いたもの。
主な通過点は
$$ (-1,2),\quad (1,3),\quad (3,2)
$$
であり、$t\to\pm\infty$ のとき $(1,1)$ に近づく。
**(3)**
$$ F(1+\sqrt{3},2),\qquad F'(1-\sqrt{3},2)
$$