基礎問題集
数学C 式と曲線「媒介変数関数」の問題3 解説
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解説
方針・初手
媒介変数 $t$ を消去して、点 $P(x,y)$ の満たす方程式を求める。ここでは $\cos^2 t$ と $\sin 2t$ の間に
$$ \sin^2 2t=4\sin^2 t\cos^2 t
$$
という関係があるので、$\cos^2 t$ を $x$ で表して $y$ との関係式を作る。
解法1
与えられた式は
$$ x=2+k\cos^2 t,\qquad y=1+\sin 2t
$$
である。まず
$$ X=x-2,\qquad Y=y-1
$$
とおくと、
$$ X=k\cos^2 t,\qquad Y=\sin 2t
$$
となる。
$k=0$ のときは $x=2$ であり、点 $P$ は直線 $x=2$ 上を動くだけなので、図形は円ではない。よって以下では $k\ne 0$ とする。
$X=k\cos^2 t$ より
$$ \cos^2 t=\frac{X}{k}
$$
である。また、
$$ Y^2=\sin^2 2t=4\sin^2 t\cos^2 t
$$
であり、$\sin^2 t=1-\cos^2 t$ だから
$$ Y^2=4\cos^2 t(1-\cos^2 t)
$$
となる。ここに $\cos^2 t=\dfrac{X}{k}$ を代入すると、
$$ Y^2=4\cdot \frac{X}{k}\left(1-\frac{X}{k}\right)
$$
すなわち
$$ Y^2=\frac{4X}{k}-\frac{4X^2}{k^2}
$$
である。両辺を整理すると
$$ X^2+\frac{k^2}{4}Y^2-kX=0
$$
となる。
元の $x,y$ に戻せば
$$ (x-2)^2+\frac{k^2}{4}(y-1)^2-k(x-2)=0
$$
である。
この図形が円になるためには、$X^2$ と $Y^2$ の係数が等しくなければならない。したがって
$$ \frac{k^2}{4}=1
$$
が必要であり、
$$ k^2=4
$$
より
$$ k=\pm 2
$$
を得る。
実際に確認する。
**(i)**
$k=2$ のとき
$$ X^2+Y^2-2X=0
$$
より
$$ (X-1)^2+Y^2=1
$$
である。すなわち
$$ (x-3)^2+(y-1)^2=1
$$
となり、円である。
**(ii)**
$k=-2$ のとき
$$ X^2+Y^2+2X=0
$$
より
$$ (X+1)^2+Y^2=1
$$
である。すなわち
$$ (x-1)^2+(y-1)^2=1
$$
となり、円である。
また、$t$ が $0$ から $\pi$ まで動くとき、$\cos^2 t$ は $0$ から $1$ までの値をとり、$\sin 2t$ は正負の両方をとるため、上の円全体が描かれる。
解説
この問題の中心は、$\cos^2 t$ と $\sin 2t$ を別々に扱わず、
$$ \sin^2 2t=4\cos^2 t(1-\cos^2 t)
$$
を用いて媒介変数を消去することである。
消去後の方程式は
$$ X^2+\frac{k^2}{4}Y^2-kX=0
$$
となる。これは一般には楕円型の方程式であり、円になるには $X^2$ と $Y^2$ の係数が等しくなる必要がある。その条件から $k=\pm2$ が出る。
注意すべき点は、$k=0$ を別に確認することである。この場合は $x=2$ となり、円ではなく線分になるため除外される。
答え
$$ k=\pm 2
$$