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数学C 式と曲線「極方程式」の問題9 解説
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解説
方針・初手
極座標 $(r,\theta)$ の直交座標は
$$ (x,y)=(r\cos\theta,r\sin\theta)
$$
である。点 $P$ については $r=3\cos\theta$ を直交座標に直す。また、$P,Q$ は同じ偏角 $\theta$ 上にあるので、距離 $PQ$ は半径方向の差の絶対値で扱える。
解法1
点 $P$ は極座標で
$$ r=3\cos\theta
$$
と表される。直交座標では $x=r\cos\theta,\ y=r\sin\theta,\ r^2=x^2+y^2$ であるから、
$$ r=3\cos\theta
$$
の両辺に $r$ をかけると
$$ r^2=3r\cos\theta
$$
となる。よって
$$ x^2+y^2=3x
$$
である。平方完成すると
$$ \left(x-\frac{3}{2}\right)^2+y^2=\left(\frac{3}{2}\right)^2
$$
である。
したがって、点 $P$ は中心が
$$ \left(\frac{3}{2},0\right)
$$
で、半径が
$$ \frac{3}{2}
$$
の円の周上を動く。
次に、点 $P,Q$ はそれぞれ
$$ P=(f(\theta),\theta),\qquad Q=(g(\theta),\theta)
$$
であり、同じ方向角 $\theta$ 上にある。したがって、距離 $PQ$ は
$$ PQ=|f(\theta)-g(\theta)|
$$
である。
ここで
$$ f(\theta)-g(\theta)=3\cos\theta-(1+\cos\theta)=2\cos\theta-1
$$
だから、
$$ PQ=|2\cos\theta-1|
$$
となる。
最小値は
$$ 2\cos\theta-1=0
$$
のときにとる。よって
$$ \cos\theta=\frac{1}{2}
$$
であり、$0\leqq\theta<2\pi$ より
$$ \theta=\frac{\pi}{3},\ \frac{5}{3}\pi
$$
である。このとき最小値は
$$ 0
$$
である。
また、$\cos\theta$ は $-1\leqq\cos\theta\leqq1$ を動くので、
$$ 2\cos\theta-1
$$
は
$$ -3\leqq 2\cos\theta-1\leqq 1
$$
を動く。したがって
$$ |2\cos\theta-1|
$$
の最大値は $3$ であり、これは
$$ 2\cos\theta-1=-3
$$
すなわち
$$ \cos\theta=-1
$$
のときに起こる。よって
$$ \theta=\pi
$$
のとき、最大値は
$$ 3
$$
である。
最後に、線分 $PQ$ の中点が原点 $O$ である条件を考える。点 $P,Q$ は同じ偏角 $\theta$ をもつので、直交座標で
$$ P=f(\theta)(\cos\theta,\sin\theta),\qquad Q=g(\theta)(\cos\theta,\sin\theta)
$$
と書ける。
中点が原点であるとは
$$ \frac{P+Q}{2}=O
$$
であることだから、
$$ f(\theta)+g(\theta)=0
$$
が必要十分である。
よって
$$ 3\cos\theta+(1+\cos\theta)=0
$$
より
$$ 4\cos\theta+1=0
$$
である。したがって
$$ \cos\theta=-\frac{1}{4}
$$
となる。
このとき点 $P$ の直交座標は
$$ x=f(\theta)\cos\theta=3\cos^2\theta
$$
であるから、
$$ x=3\left(-\frac{1}{4}\right)^2=\frac{3}{16}
$$
である。
また、
$$ \sin^2\theta=1-\cos^2\theta=1-\frac{1}{16}=\frac{15}{16}
$$
より
$$ \sin\theta=\pm\frac{\sqrt{15}}{4}
$$
である。したがって
$$ y=f(\theta)\sin\theta=3\cos\theta\sin\theta
$$
より
$$ y=3\cdot\left(-\frac{1}{4}\right)\cdot\left(\pm\frac{\sqrt{15}}{4}\right) =\pm\frac{3\sqrt{15}}{16}
$$
となる。符号は $\sin\theta$ の符号に応じて反対になるが、結局取りうる値は
$$ \pm\frac{3\sqrt{15}}{16}
$$
である。
よって点 $P$ の直交座標は
$$ \left(\frac{3}{16},\ \pm\frac{3\sqrt{15}}{16}\right)
$$
である。
解説
極方程式 $r=3\cos\theta$ は、両辺に $r$ をかけて $r^2=x^2+y^2,\ r\cos\theta=x$ を用いるのが標準的である。これにより円の方程式へ変換できる。
距離 $PQ$ については、$P,Q$ が同じ偏角 $\theta$ をもつ点であることが重要である。直交座標で考えると、どちらも同じ単位方向ベクトル $(\cos\theta,\sin\theta)$ の定数倍であるため、距離は単に $|f(\theta)-g(\theta)|$ となる。
中点が原点になる条件では、$P$ と $Q$ が原点に関して反対側にある必要がある。同じ偏角で表されているため、これは半径成分の和が $0$、すなわち $f(\theta)+g(\theta)=0$ として処理できる。
答え
**(1)**
$$ \left(\frac{3}{2},0\right),\qquad \frac{3}{2}
$$
したがって、
$$ \text{ア}=3,\quad \text{イ}=2,\quad \text{ウ}=0,\quad \text{エ}=3,\quad \text{オ}=2
$$
**(2)**
$$ \theta=\frac{\pi}{3},\ \frac{5}{3}\pi
$$
のとき最小値
$$ 0
$$
をとり、
$$ \theta=\pi
$$
のとき最大値
$$ 3
$$
をとる。
したがって、
$$ \text{カ}=3,\quad \text{キ}=5,\quad \text{ク}=3,\quad \text{ケ}=0,\quad \text{コ}=\pi,\quad \text{サ}=3
$$
**(3)**
$$ \left(\frac{3}{16},\ \pm\frac{3\sqrt{15}}{16}\right)
$$
したがって、
$$ \text{シ}=3,\quad \text{ス}=1,\quad \text{セ}=6,\quad \text{ソ}=3,\quad \text{タ}=1,\quad \text{チ}=5,\quad \text{ツ}=1,\quad \text{テ}=6
$$